診療のご案内
当診療科外来では、糖尿病や内分泌代謝、膠原病を専門とする担当医が幅広い視野に立ち、下記の病気について専門的な診療を行っています。
当診療科外来では、糖尿病や内分泌代謝、膠原病を専門とする担当医が幅広い視野に立ち、下記の病気について専門的な診療を行っています。
40歳以上の3人に1人が糖尿病あるいは予備軍であり、大きな社会問題となっています。糖尿病では、膵臓でつくられるインスリンのはたらきが十分でないため、血糖値の高い状態が持続します。適切に治療すれば怖くない病気ですが、長期間放置するとさまざまな合併症を引き起こす恐れがあります。合併症が重症化すると失明や透析導入、足切断により生活の質が著しく損なわれるだけでなく、脳梗塞や心筋梗塞から生命が脅かされることもあります。最近では、糖尿病とがんや認知症、サルコペニア(筋肉減少症)などの関連も指摘されています。こうした合併症や併存症は、定期通院で食事や運動について学び、必要に応じて投薬を受ければ予防できますし、定期検査で早期発見、早期治療が可能です。当診療科では、専門資格を持った専門医や療養指導士が、それぞれの患者さんに最適な食事療法、運動療法、薬物療法に当たらせていただきます。また当診療科は、遺伝性が強い若年糖尿病の遺伝子研究でわが国屈指の実績をもっており、専門医が遺伝子診断もおこなっています。
血液中のコレステロールや中性脂肪などが、一定以上の状態を脂質異常症とよびます。初期には、症状はありませんが十分な治療がなされなければ、動脈硬化がすすみ、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中などに襲われる人も少なくありません。脂質異常症を指摘されたら、食事や運動に気をつけると共に、必要に応じて薬物療法を行い、血液中のコレステロールや中性脂肪の値を一定以下に保ちようにしましょう。また、定期的に動脈硬化に関する検査を受けて動脈硬化がすすんでいないことを確認することも大切です。また、遺伝的に脂質異常をきたす方は早期に発見してしっかりとした治療を受けることが重要です。当診療科では、専門知識をもつ医師やスタッフが、それぞれの患者さんに最適な食事療法、運動療法、薬物療法に当たらせていただきます。
血液中の尿酸の値が一定以上の状態を高尿酸血症とよびます。高尿酸血症が長期化すると尿酸が結晶をつくり様々な障害を生じます。関節に溜まれば痛風のリスクを高め、皮下組織などに沈着すれば痛風結節というコブのようなものができます。腎臓に沈着すると、痛風腎となり、尿をつくる機能が障害され、老廃物を尿中に排出できないくらいまでまで悪化すれば、透析を受けなければなりません。高尿酸血症を指摘されたら、食事に気をつけると共に、必要に応じて薬物療法を行い、血液中の尿酸の値を一定以下に保ちようにしましょう。当診療科では、専門知識をもつ医師やスタッフが、それぞれの患者さんに最適な食事療法、薬物療法に当たらせていただきます。
血圧が一定以上の値で持続する状態を高血圧症とよびます。初期には、症状はありませんが十分な治療がなされなければ、動脈硬化がすすみ、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中などに襲われる人も少なくありません。また、尿をつくる機能が障害され、老廃物を尿中に排出できないくらいまでまで悪化すれば、透析を受けなければなりません。高血圧を指摘されたら、食事(特に塩分摂取)や運動に気をつけると共に、必要に応じて薬物療法を行い、血圧の値を一定以下に保ちましょう。また、定期的に動脈硬化に関する検査を受けて動脈硬化がすすんでいないことを確認することも大切です。なお、高血圧症の原因として、食塩の取りすぎや肥満、ストレスがよく知られますが、ホルモン異常などで生じる高血圧症もあります。治療法がことなることもあり、治療開始前に適切な検査をうけるようにしましょう。当診療科では、専門資格を持った専門医が迅速かつ適切に診断を行い、それぞれの患者さんに最適な食事療法、運動療法、薬物療法に当たらせていただきます。
肥満とは太っている状態をさすことばで、病気を意味するものではありません。しかし、肥満がすすむと、糖尿病や脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病の発症リスクが高くなります。肥満にこうした病気を合併した場合、もしくは内臓脂肪がたまりこうした病気を生じるリスクが高い場合を肥満症とよび、医学的な減量治療が必要と考えられています。減量治療は、薬物療法や外科療法がありますが、まずは食事療法、運動療法が基本となります。肥満症を指摘されたら、生活習慣の改善にこころがけ、全身の脂肪組織を減らし、筋肉を増やしましょう。当診療科では、専門知識をもつ医師やスタッフが、それぞれの患者さんに最適な食事療法、運動療法、薬物療法に当たらせていただきます。
ホルモンとよばれる物質の異常によって生じる病気を内分泌疾患とよびます。内分泌疾患とひとくくりにいっても、下垂体や甲状腺、副腎などいろいろな臓器で様々なホルモンがつくられており、異常をきたすホルモンによって症状が異なります。例えば、甲状腺は新陳代謝を活発にするホルモンを作っていますが、分泌が低下する橋本病では寒がり、倦怠感、むくみなどが出現し、分泌が亢進するバセドウ病では発汗、体重減少、動悸などの症状が出現します。甲状腺がつくるホルモンの異常は、採血に加えて、甲状腺エコー、シンチグラムなどで診断し、適切に治療することで症状を改善できます。特に、当院は県内唯一の高線量アイソトープ治療が可能な施設でもあり、幅広く甲状腺疾患に対応することが可能です。また、下垂体とよばれる場所でつくられるホルモンの異常によって生じる先端巨大症やクッシング病、尿崩症などについても、当診療科の専門医が迅速に診断し、適切な治療を行います。さらに、甲状腺、下垂体、副腎などには小さくてもホルモンを過剰につくる腫瘍が隠れていて、高血圧症や糖尿病の原因になることがあります。当診療科では、こうした腫瘍の正確な局在診断を行い、外科と連携して負担の少ない内視鏡下の手術などによる治療を行っています。
ウイルスや細菌から人体を守る免疫という生体防衛反応が異常をきたすと、全身のさまざまな臓器が障害され膠原病を引き起こします。代表的な膠原病には、別にふれる関節リウマチや、全身性エリテマトーデス(比較的若い女性に多く、発熱、関節痛、顔の蝶形紅斑などを特徴とします)や全身性強皮症(中年女性に多く、手指のむくみや関節痛からはじまり、皮膚が硬くなり、肺や食道、腎臓にも症状がおよびます)などがあります。また類縁疾患としてベーチェット病(口内炎やニキビ、目の炎症を特徴とします)や、自己炎症性疾患と呼ばれる家族性地中海熱(発熱や腹痛を頻繁に起こします)などがあります。一般的には症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返すので定期的な通院が必要です。膠原病および類縁疾患の治療には、免疫や炎症を強力におさえるステロイド(副腎皮質ホルモン)が、多くの場合に第一選択薬として用いられます。ステロイドは、上手に使えば膠原病をうまく抑え込むことができますが、糖尿病や骨折などの副作用のリスクを最小限に抑えるため、専門医が適切に増減する必要があります。また、最近はさまざまな免疫抑制薬や生物学的製剤と呼ばれる新規治療薬の使用も可能になり、膠原病の治療は大きく変革しつつあります。膠原病の原因は未だ十分理解されていませんが、今後、研究がすすめば個々の患者さんに最適化した治療の提供が可能になると期待されています。当診療科では、専門資格を持った専門医が迅速かつ適切に診断を行い、それぞれの患者さんに最適な治療を行います。
関節リウマチは患者さんの数がとても多く、膠原病を代表する疾患です。関節の滑膜という部位に炎症が起こり、関節の腫れや痛みが出現します。無治療のままでは関節中の骨や軟骨、腱が破壊され、関節が変形していきます。それにより当たり前の生活が不可能になり、死亡率も上昇させるとても恐ろしい疾患です。女性に多く、発症が最も多い年齢は30~50歳代です。日本では人口のおよそ0.5~1%の方が罹患しているといわれており、60~100万人の患者さんがいると考えられています。原因はいまだ不明ですが、遺伝的な要因に加えて、喫煙などの環境要因が重なって発病すると考えられています。他人にうつることはありません。かつては治らない難病で、診断も遅れることが多く治療薬の効果も不十分であったことから、関節の変形を防ぐことができませんでした。ですが20年ほど前から診断・治療が著しく進歩しており、早期に診断し治療につなげることができるようになりました。抗リウマチ薬は生物学的製剤やJAK阻害薬など次々と新薬が開発されており、現在では寛解という関節の炎症、痛みがない状態を目指すことが可能になりました。当診療科では関節リウマチ診療に習熟した専門医が、患者さんごとの病態や状態、ライフステージに適した最適な治療を行っています。
糖尿病代謝内科/免疫・内分泌内科の対象となる病気を紹介します。
糖尿病代謝内科/免疫・内分泌内科の診療実績や初診・再診の担当医を紹介します。
糖尿病代謝内科/免疫・内分泌内科の診療実績や入院プログラムを紹介します。
糖尿病公開教室の講師、内容、日程を紹介します。
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