コラム

パーキンソン症候群

2019.08.07

多系統萎縮症に対するPROMESA試験の失敗 ~学ぶべきものはなにか?~

PROMESA,スペイン語で「約束」と名付けられたMSAに対する臨床試験の結果が報告されました.病因蛋白であるαシヌクレインの凝集による毒性を顕著に抑制するエピガロカテキンを用いた臨床試験で,過去の臨床試験の結果を踏まえ,慎重に万全を期した計画がなされ,多くの研究者がその成功を期待していました.しかし主要評価項目の52週後のUMSARSの運動スコアの変化量(=症状の進行)は無残にも偽薬群と差を認めず(図),臨床試験は失敗に終わりました.ブログでは今回の試験をどう解釈し,未来につなげればよいのか議論しました.
Johannes L, et al.Lancet Neurol 2019 Published Online July 2, 2019

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