パーキンソン症候群
2018.10.10
非定型パーキンソニズムの臨床試験update@MDS2018(香港)
パーキンソン病・運動障害疾患コングレス(MDS2018)にて,最新の臨床試験に関するプレナリーセッションがありました.今回,非定型パーキンソニズム(進行性核上性麻痺:PSPと多系統萎縮症:MSA)についてブログにまとめました.PSPではラサギリン,バルプロ酸,コエンザイムQ10を用いた試験が行われましたが,いずれも失敗.しかし有望な新しい臨床試験としてヒト化抗タウ抗体の検討が開始されています.そしてなんとランチョンセミナーのひとつが「PSP;disease and diagnosis」というタイトルで開催されました.新臨床診断基準の啓発が目的でしたが,新しい時代の訪れを感じました(写真のパンフレットにはPSPの象徴,ハミングバードがいます).一方,MSAでは自家間葉系幹細胞を用いた細胞療法や,αシヌクレインを標的とする臨床試験が開始されています.正確な診断のために,2020年をめどに臨床診断基準の改訂が行われます.
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