コラム

神経所見・検査所見

2019.01.06

脊髄硬膜動静脈瘻におけるmissing-piece sign

脊髄硬膜動静脈瘻(spinal dural AV fistula;sDAVF)は,炎症性ないし腫瘍性ミエロパチーと誤診されることが少なからずある,診断が難しい疾患です.特徴的なMRI所見として,「曲がりくねったflow void(tortuous flow voids)」がありますが,必ず認めるというわけではありません.今回,Mayo clinicから縦長の造影病変のなかに造影欠損を認めるというmissing-piece signが報告されました.「どうして今まで気が付かなかったのだろう」と驚くとともに,多数例を蓄積し,所見を見出したMayo clinicに,臨床力の凄みを感じました.頻度や機序,他のミエロパチーの画像所見をブログにまとめましたのでご覧ください.
JAMA Neurol. 2018;75:1542-5. 

http://urx.space/P2jH

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