概要

VOICE~岐大医学部から~

成人看護学(急性期)分野からのメッセージ

医学部 看護学科
成人・老年看護学講座
成人看護学(急性)分野
教授 髙橋 由起子先生

『VOICE-岐大医学部から-』第81回は、医学部 看護学科 成人・老年看護学講座 成人看護学(急性)分野 教授 髙橋 由起子先生にお話を伺いました。

教員になられたきっかけは?

小中学校の教員になりたかったのですが、環境が許さず、看護学校に進学しました。希望の進路ではなかったので、実は、いつか辞めてやると思っていました。

しかし、看護学校時代に、小児病棟や肢体不自由児施設で働く道もあると聞き、興味を持ち肢体不自由児施設に見学に行きました。そこで、看護部長さんから「ここで働きたいなら3、4年臨床経験を積んでからいらっしゃい。でないと保母さんになってしまって看護師として役に立たない」と助言され、よし!と一念発起。助言に従い、看護師として外科系の臨床経験を積みました。そんな折、看護教育をやってみたらどうかとのお誘いを受け、元々教員になりたかった私は、教員の道へ進むことにしました。

どのような研究を行っていますか?

教育とは教え育てることだけではなく、共に育む「共育」であると考え、現在、2つのテーマで研究を行っています。

1つは、eラーニングによる学習の効果と、学生の学習モチベーションについて研究しています。看護師は継続教育、自己教育力が必要な職業です。学習のためのモチベーションを維持するにはどうすればよいか等の研究をしています。2つ目は、岐阜県内のクリティカルケア看護について知識の普及質の向上を目指してGifuクリティカルケア看護情報研究会の活動を行っています。この研究会でクリティカルケア看護についてのトピックの提供、個々の医療機関が抱える課題等について情報交換をしつつ、クリティカルケア看護に携わる看護師の質の向上を図っています。

看護師を目指す学生へのメッセージ

看護師という職業はやりがいはあります。ただし、ご存じのとおり、ハードな仕事なので、結婚出産介護などのライフイベントの際に、いろいろと悩むことでしょう。しかし、そういったライフイベントの際には、100%全力で仕事を完璧にこなさなければならないと思ってはいけません。60%で十分合格です。その代わり、自分のライフイベントが終わったら、自分を助けてくれた周りの人達に、これから恩返しするんだという気持ちで仕事に打ち込めば良いのです。
 
働くとは、周り「はた」を「楽」にすることです。周囲が少しでも楽になれば良いという気持ちを常に持っていて欲しいと思います。

略歴

1985年 岐阜県立衛生専門学校 卒業
岐阜県立岐阜病院 看護師
1989年 岐阜県立衛生専門学校 専任教員
1999年 岐阜大学医療技術短期大学部 助手
2000年 岐阜大学医学部看護学科 助手
佛教大学社会学部社会福祉学科 卒業
2004年 岐阜大学大学院教育研究科学校教育学専攻(修士課程) 修了
2007年 岐阜大学医学部看護学科 助教
2008年 岐阜大学医学部看護学科 准教授
2016年4月 現職



Page top