概要

VOICE~岐大医学部から~

筝曲部からのメッセージ

『VOICE-岐大医学部から-』では、西医体などで活躍した運動部を多く取り上げてきましたが、医学部の部活動は運動部だけではありません。『VOICE-岐大医学部から-』第67回の今回は、文科部の中から筝曲(そうきょく)部からのメッセージをお届けします。

筝曲部 杉浦 朱音部長

筝曲と言うとピンと来ないかもしれませんが、お筝(こと)を弾く部活です。筝は古くから日本の楽器として親しまれており、13本の弦からなる弦楽器です。指に爪をつけ弦を弾いて音を鳴らしますが、私たちは生田流のため角ばった爪を使っています。楽器全体は龍の形を模して作られており、各部の名前は龍になぞらえてつけられています。
私たち箏曲部の歴史はまだ浅く、今年度で創部6年目となりました。創部当初は少人数でしたが、今年度は新入生が9名入部し、男性4名女性15名の総勢19名となり、音に迫力が出せる人数となりました。上級生は技に更に磨きをかけ、新入生は入部したての頃と比べると見違えるように上達しています。
筝という楽器はただ音を出すことは簡単ですが、様々な技法があり、ピアノなどと異なり、弦を押さえて音を作ったりしますので、とても奥深いと感じています。部員もそんな筝の魅力に惹かれて、日々練習に励んでいます。
主な活動として、夏の演奏会への出演や司祭での病院コンサートへの参加、年度末に開催する定期演奏会、地域への慰問演奏を行っています。今夏は、京都と名古屋の演奏会に出演し、現代曲を披露しました。現代曲は繊細な小さな音と迫ってくるような大きな音の対比が重要になるのですが、演奏者全員の息が合っていないとバラバラに聞こえてしまいます。何度も同じフレーズを繰り返し練習したり、個人練習を行ったりと、曲を完成させるのは容易ではありませんでしたが、4月から練習してきた成果を存分に発揮でき、京都で開催された第19回全国学生邦楽フェスティバルでは賞を得ることができました。
現在は、2月末に開催する定期演奏会に向けて、部員一同が課題曲に取り組んでいます。段々と日にちも迫り、練習や準備などが本格化してきました。部員全員で作り上げる演奏会なので、みなさんに楽しんで頂けるように工夫をしながら、聴きに来て良かったと思って頂けるような演奏ができるよう、頑張りたいです。
私たちは、創部当時からご指導を頂いている先生、筝を寄贈くださった方、活動を見守ってくださる方、顧問の先生、地域の方など、多くの方々から支援を受けて活動をしています。箏曲部に関わってくださる方々に感謝しながら、これからも日々精進し、より良い演奏を届けられるよう練習に励みたいと思います。

《活動の様子》

 

《定期演奏会 開催風景(2015年2月28日)》

 



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