概要

VOICE~岐大医学部から~

退職教授からのメッセージ

医学系研究科 医療管理学講座
医学教育学分野
教授 丹羽 雅之先生

『VOICE-岐大医学部から-』第103回は、令和2年3月をもって退職される、医学系研究科 医療管理学講座 医学教育学分野 教授 丹羽 雅之先生にお話を伺いました。

教員生活を振り返って

1977年(昭和52年)岐阜大学医学部に籍を置いて以来、この3月で退職を迎えるまで44年の長きにわたり岐阜大学にお世話になりました。この間、研究生・助手・講師時代(1977-2001)は薬理学講座にて基礎医学研究に没頭し、助教授時代(2001-2007)は基礎医学研究を継続するとともに、新設された全国共同利用施設である医学教育開発研究センター(MEDC)にて医学教育に携わり、2007年からは岐阜市立薬科大学との連合にて創設された岐阜大学連合創薬医療情報研究科(連合創薬)教授として兼務しました。また連合創薬では2015年より退職までの5年間研究科長を拝命しました。基礎医学では痛み・炎症・神経障害・再生医療などの研究やPBLテュトーリアル教育を通じて、MEDCでは学内のみならず全国的な医学教育の開発・研究を通じて、さらには連合創薬では創薬科学研究はもとより、研究科長として研究科の運営を通じて、大学教員の責務である教育・研究に微力ながら携わらせていただきました。この間、多くの方々にご支援いただき、特に事務職員の方々のご協力なしでは教育・研究は成り立たないことを痛感しました。この場をお借りして心から感謝いたします。

次世代へのメッセージ

44年の在職期間を通じて、最もありがたかったことは多くの方々との出会いです。人生いろんな分岐点に遭遇します。私もご多分に漏れず、多くの分岐点を経て今に至っていますが、その都度の出会い・触れ合いを通じて私個人を導き・成長させていただいたことをとてもありがたく思っています。医学のみならず世の中は刻一刻と成長・変化し、そこにはAIの影響は計り知れないものがあります。世の中すでにAIの存在無しでは成り立たなくなっています。またそんなに遠くない将来人類はその存在様式が大きく変化し、最終的に肉体が存在しなくなることも予想されています。今後どのような世の中になっていくのかは予想することが難しい昨今ですが、どんなときにも人は多くの人との出会い・触れ合いを大切にすることがまずは重要なのではないでしょうか。

略歴

専門は薬理学、創薬科学、医学教育学
1977年 京都薬科大学生物薬学科 卒業
岐阜大学医学部研究生    
(薬理学講座)
1982年 岐阜大学医学部薬理学講座 助手
1987年2月 米国カリフォルニア大学 (~1988年)
サンフランシスコ校留学
1993年 岐阜大学医学部薬理学講座 講師
2001年 岐阜大学医学教育開発研究 センター(MEDC) 助教授
岐阜大学医学教育開発研究 センター(MEDC)教授
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科教授を併任
2015年 岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科長(5年間)
2020年3月 退職

学会役員等

日本薬理学会評議員
日本炎症・再生医学会評議員
日本医学教育学会評議員・広報・情報基盤委員会委員
日本臨床薬理学会名誉会員
医療系e-learning全国交流会 副会長
日本シミュレーション医療教育学会幹事・評議員
東海7大学医学教育連絡協議会幹事
教育システム情報学会人材育成委員会医療・看護部会委員



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