医学部看護学科
地域生涯発達看護学
老年看護学
スタッフ
准教授 | 小木曽 加奈子 OGISO, Kanako |
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助教 | 田中 千絵 TANAKA,Chie |
助教 | 兼松 由紀子 KANEMATSU, Yukiko |
分野紹介
2035年を見据えた保健医療政策のビジョンが示される中、人生100年時代に向け高齢者のケアは変化し続けています。そのためさらに、高齢者一人ひとりのその人らしさを大切にし、もてる力を活用していくことが求められております。
老年看護学分野では、高齢者ケアをどのように発展させていくのかを考え、教育・研究そして社会活動を行っています。
具体的には、ケアの対象者である高齢者を正しく理解することを主眼に、単に人間としてのニーズを理解するのではなく個別性を尊重し、老いの影響を受けながら非合理性の中で生きている高齢者と、寄り添い理解していくことを大切にしています。そして、高齢者のもてる力を活かしたケアのあり方に関する研究にも、取り組んでいます。認知症高齢者へのケアの課題は、大変重大であり、老年看護学の果たす役割も大きいと思っています。
これらの課題への取り組みとして、次のような活動をしています。
・地域包括ケアにおける認知症高齢者に対するシームレスケアの研修会
・在宅や高齢者施設における認知症ケアの事例検討会
教育内容
老いることへの理解から始まり、人生の終焉である死への関わりまでの広範な場面・状況の中において、高齢者がその人らしく充実した日々を過ごせるための支援の必要性や、その具体的方法について学びます。
研究内容
老年看護学分野では、高齢者のQOLを維持・向上するために、その 「もてる力」 を重視し、「その人らしい生活の維持」を目指したケアに関する研究を行ってきました。特に認知症高齢者のケアに関する研究は、介護施設における認知症ケアばかりではなく、一般病院における認知症ケアをどう進めていったらよいのかを明らかにしようと取り組んでいます。臨床現場で蓄積されている認知症ケアに注目し、それを言語化していくことで、看護実践の質の向上に貢献する教育・研究活動を、今後も推進していきたいと考えています。
また平成25年度から、老年看護学実習にパートナーシップナーシングの考え方を取り入れ、学生による「ペア実習」を実施しています。高齢者ケアを担う看護職者には、病態的、身体機能的、精神的、社会的な側面から、高齢者を総合的にアセスメントできる観察力が必要です。この実習は観察力の訓練にもつながり、老年看護教育方法に関する研究の一環として取り組んでいく予定です。
問合せ先
ogiso.kanako.k7#f.gifu-u.ac.jp (# を @ に変えて送信してください)