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献体とは?


 献体とは、医学・歯学の大学における人体解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。
 医学・歯学の大学に提供いたしますので、岐阜大学では岐阜大学医学部でご遺体をお預かりすることとなり、岐阜大学医学部附属病院に提供する訳ではございません。
 本学医学部では2年生の後期からテュトーリアル教育(指導教官付き問題解決型少人数教育)が始まりますが、その最初に医学の道を歩むための礎を築く『人体構造コース』が位置します。そして、このコースでの最も重要な教育が”解剖学実習”です。
 昭和58年(1983年)5月に成立した『医学および歯学教育のための献体に関する法律(献体法)』が同年11月に施行されて以来、医学教育のために自らの体を無償で提供しようとされる方の存在が一層広く世に知られるようになりました。
 平成に入ってから献体の認知度がアップするにつれて、全国的には献体の登録者数は増加しています。献体登録者数は地域差、大学差が大きく、個々の大学(医学科)の学生数と解剖学教育カリキュラムに適合した適切な献体登録者数が望まれます。現在、岐阜大学医学科に1年間に献体されるご遺体は約30体です。岐阜大学医学科では、最近十年間で1学年の学生定員を85名から110名に増やしました。それに伴って解剖実習に必要な解剖体数も増加しますので、今後もこれまで以上のご献体数が必要になります。
 解剖学実習の目的が医学の基礎たる解剖学を研鑽することにあるのは勿論ですが、解剖学実習を通じて『良い医師が育って欲しい』との希望と期待の一心で献体された方々のお陰で自分たちが勉強できることを認識し、社会における医学生としての責任を知り、医学生としての自覚が芽生えることは、解剖学実習の何よりも大切な意義であると信じております。




献体に関するQ&A

1 申込みについて
Q1-1 申込みは誰でもできるのですか?
Q1-2 申込み方法は?
Q1-3 住所変更があった場合は?
Q1-4 申込受付地域外への転居の場合は?
Q1-5 状況や心境が変わり、申込みを取り消したい時は?


2 献体手続きについて
Q2-1 申込者が死亡した時どうすれば良いですか?
Q2-2 遺族の一部に反対がある場合は?
Q2-3 献体する時にどのような書類が必要ですか?
Q2-4 通夜・告別式などは行って良いのですか?
Q2-5 献体をする時の費用はどうなりますか?
Q2-6 遺体はどんな時間でも引き取ってもらえますか?
Q2-7 場合によって献体できない時があると聞きましたが?


3 献体後について
Q3-1 遺骨が返還されるまでどのくらいの期間がかかるのですか?
Q3-2 返還される遺骨に他人の遺骨が混じることはありませんか?
Q3-3 遺骨は取りに行くのですか?
Q3-4 献体後、遺体と対面することが出来ますか?
Q3-5 遺体はどのように保管されているのですか?
Q3-6 解剖後の供養はどうされていますか?



 


Q1-1 申込みは誰でもできるのですか?
A1-1 
いくつか条件がございます。
下記の項目のすべてに該当する方がお申込みいただけます。
  • 20歳以上の方
  • 申込者本人の申出の場合(家族からの申出は不可)
  • 申込者本人の意思が確認できる(意識不明・認知症などの方は不可)
  • 感染症(B型肝炎・C型肝炎・HIV・梅毒・MRSAなど)に罹っていない方
  • 第三親等以内4名の同意を得る事が出来る方(同意者以外にも親族の反対がある場合は不可)
  • 臓器提供の意思がない方(腎バンク・アイバンク・ドナーカード登録者は不可)
  • 遺骨を受け取っていただける方がいらっしゃる方
  • 以下の地域にお住まいの方
    クリックで拡大地図へ  
    • 岐阜県全域
    • 愛知県全域
    • 三重県の以下の地域
      ・いなべ市 ・桑名市 ・四日市市 ・朝日町 ・川越町 ・木曽岬町 ・東員町
    • 滋賀県の以下の地域
      ・米原市 ・多賀町

その他の条件により申込みできない場合もございますので、下記連絡先までお電話ください。


岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当
電話 : 058(230)6190
受付時間 : 9:00〜17:00(土曜・日曜・祝日・特定休業日を除く)


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Q1-2 申込み方法は?
A1-2
Q1−1『申込みは誰でも出来るのですか?』の条件に合えば、お申込みいただけます。下記連絡先までお電話ください。
申込み条件に合っているか確認させていただきました後に、申込書をお送りさせていただきます。
なお、お問合せ時の通信費等以外に、献体の申込みに際しお金はかかりません。

岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当
電話 : 058(230)6190
受付時間 : 9:00〜17:00(土曜・日曜・祝日・特定休業日を除く)


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Q1-3 住所変更があった場合は?
A1-3
できるだけ早く下記連絡先までご連絡ください。手紙・電話どちらでも構いません。

〒500-1194 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当
電話 : 058(230)6190
受付時間 : 9:00〜17:00(土曜・日曜・祝日・特定休業日を除く)


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Q1-4 申込受付地域外への転居の場合は?
A1-4 
できるだけ早く下記連絡先までご連絡ください。申込受付地域外への転居・長期入院となりますと、交通事情等によりお申込みを取り消しとさせていただきます。

〒500-1194 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当
電話 : 058(230)6190
受付時間 : 9:00〜17:00(土曜・日曜・祝日・特定休業日を除く)


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Q1-5 状況や心境が変わり、申込みを取り消したい場合は?
A1-5
お申込み取り消しをご決断されましたら、できるだけ早く下記連絡先までご連絡ください。
なお、お申込み取り消しによる不利益は一切ございません。

〒500-1194 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当
電話 : 058(230)6190
受付時間 : 9:00〜17:00(土曜・日曜・祝日・特定休業日を除く)


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Q2-1 申込者が死亡した時どうすれば良いですか?
A2-1
献体は臓器提供とは違い、直ちにご遺体をお預けいただかなくともかまいません。
献体はご遺族となられた方のお一人でも反対がございますと行うことができませんので、献体いただくことにご異存がないかご確認の上、下記連絡先までお電話ください。ご遺族の話し合いなどにより、献体いただけない場合も、下記連絡先までご連絡ください。
なお、お申込みいただいた全ての方が献体できる訳ではございません。お亡くなりになった状況などによっては、お申込み者であっても献体いただけない場合がございますので、あらかじめご了承の程お願いいたします。
献体できない例はQ2-7 『場合によっては献体できない時があると聞きましたが?』をご覧ください。
また、ご遺体のお預かりに際しまして、書類が必要になります。Q2-3 『献体する時にどのような書類が必要ですか?』 もあわせてご覧ください。


時間外(17:15〜翌朝8:30)・土曜・日曜・祝日・特定休業日は、契約業者が窓口となりますので、 下記連絡先までご連絡をお願い致します。
なお、深夜の急なご依頼の場合は、搬送車の手配等で明朝までお時間をいただく場合もございます。あらかじめご了承の程お願いいたします。
また、時間外(17:15〜翌朝8:30)・土曜・日曜・祝日・特定休業日は、ご遺体のお迎えに関する業務のみの対応となります。


平日(8:30〜17:15)
岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当 電話 : 058(230)6190

時間外・土曜・日曜・祝日・特定休業日
(株)市川葬典 電話 : 058(262)0042

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Q2-2 遺族の一部に反対がある場合は?
A2-2
ご遺族となられた方の一人でも反対がありますと献体する事は出来ません。
献体の申込みをされた方が亡くなられた場合、最終的にご遺体を本学にお預けいただけるかどうかを決めるのはご遺族です。したがいまして、ご本人がいかに献体を希望されても、ご遺族全員のご賛同が無ければ献体する事は出来ません。本学としましても、ご遺族の反対のあるご遺体をお預かりする訳にはまいりません。
なお、ご遺族の反対等で献体いただけない場合は、下記連絡先まで申込み取り消しの旨ご連絡ください。

〒500-1194 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当
電話 : 058(230)6190
受付時間 : 9:00〜17:00(土曜・日曜・祝日・特定休業日を除く)


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Q2-3 献体する時にどのような書類が必要ですか?
A2-3
  • 死亡診断書のコピー : 1部
  • 埋火葬許可書 : 市町村役場から発行された書類すべて(原本)
  • 解剖に関する遺族の承諾書 : お迎えに上がる際に持参します

『死亡診断書』 は死亡を確認した医師により発行されますので、コピーを1部お取り置きください。
『死亡診断書』 と一体になっております 『死亡届』 に必要事項をご記入の上、そのまま市町村役場にご提出ください。その際に「岐阜大学に献体」とお伝えください。受理後、市町村役場から 『埋火葬許可書』 が発行されます。
『埋火葬許可書』 に火葬場所の記入欄がある場合は 『岐阜市斎苑』 としていただき、火葬日時の記入欄は空白のままでお願いいたします。
これらの書類を、お迎えに上がるまでにご用意ください。
お迎えの際に 『解剖に関する遺族の承諾書』 を持参いたしますので、ご遺骨をお受け取りいただく方のご署名、ご捺印をお願いいたします。
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Q2-4 通夜・告別式は行って良いのですか?
A2-4 
献体いただくにあたり、通夜・葬儀などを執り行うことは、なんら支障ございません。
ただし、腐敗防止のためお棺に必ずドライアイスを入れてください。その際、ドライアイスがご遺体に直接当たらないようにお願いいたします。
ご遺体は、通夜・葬儀などを執り行った後、本学に運ばれます。
なお、ご事情により通夜・葬儀などを執り行わない場合は、お亡くなりになった病院などへ直接お迎えに上がることも可能です。
また、お棺の中にご遺品を入れていただいてもかまいませんが、貴金属製品・時計・眼鏡などの燃えない物はご遠慮ください。
お迎えに上がった先が最後のお別れの場所となります。ご遺族の方は、本学までご同伴いただけません。
なお、ご遺骨としてご遺族の元にお返しできるまで、平成28年現在、2年〜2年半ほどのお時間を頂いております。
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Q2-5 献体をする時の費用はどうなりますか?
A2-5
献体に際しご遺族にご負担いただく特別な費用はございません。
本学が負担する費用は、ご遺体をお預かりしてからご遺骨をお返しするまでの費用です。即ちご遺体をお預かりする場所から本学までの搬送費、火葬費などです。
お亡くなりになった場所から通夜・葬儀を執り行なう場所までの搬送費、葬祭費などはご遺族のご負担となります。
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Q2-6 遺体はどんな時間でも引き取ってもらえますか? 



 


Q2-7 場合によっては献体できない時があると聞きましたが?
A2-7
献体出来ない場合として以下の例があります。
  • 事故等で内蔵、血管の損傷を受けた場合
  • 重篤な感染症に罹っていると判明した場合
  • 遠方(申込み受付地域外)でお亡くなりになった場合
  • 広範囲な壊疽がある場合
  • 死亡後臓器提供を行った場合
  • その他の解剖(病理解剖・司法解剖)を行った場合
  • 『解剖に関する遺族の承諾書』を書いて頂けない場合
  • ご遺骨をお受け取り頂ける方が居ない場合

その他、献体に適さないと判断される場合もございます。
なお、手術などで身体の一部を切除されていても、問題はございません。
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Q3-1 遺骨が返還されるまでどのくらいの期間がかかるのですか?
A3-1
平成28年現在、2年〜2年半ほどのお時間を頂いております。
今後、ご遺骨としてお返し出来るまでの期間が延長・短縮される可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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Q3-2 返還される遺骨に他人の遺骨が混じることはありませんか?
A3-2
ありません。
お預かりしたご遺体は実習が始まるまで一体毎に保管され、実習中は最初から最後まで同じ学生が担当します。
実習終了後は、一体毎に納棺され岐阜市斎場にて火葬に付されますので、他の方のご遺骨が混ざるようなことはありません。 どうぞご安心ください。
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Q3-3 遺骨は取りに行くのですか?
A3-3
毎年11月に、岐阜大学医学部の公式行事として『解剖体慰霊祭』が開催されています。その際に『御遺骨返還式』も開催され、ご遺族の代表の方にご遺骨を返還させていただいております。
尚、御身体の不自由や遠方に住んでいる・日時が合わない等の理由で解剖体慰霊祭や御遺骨返還式に出席できない場合は、担当者がご自宅までご遺骨返還に伺いますので、下記連絡先までお電話ください。

〒500-1194 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学医学部 解剖学分野 献体業務担当
電話 : 058(230)6190
受付時間 : 9:00〜17:00(土曜・日曜・祝日・特定休業日を除く)


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Q3-4 献体後、遺体と対面することが出来ますか?
A3-4
申し訳ございませんが、ご遠慮願っています。
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Q3-5 遺体はどのように保管されてますか?
A3-5
お預かりいたしましたご遺体に防腐処置を施し、丁重に遺体保管庫にて個別に管理しています。
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Q3-6 解剖後の供養はどうされていますか?
A3-6
毎年11月に、岐阜大学医学部の公式行事として『解剖体慰霊祭』が無宗教で開催されています。
献体申込みをされた方、ご遺族となられた方には献体後3年間ご案内差し上げています。
『解剖体慰霊祭』では献体申込みをされた方、ご遺族となられた方の他に、医学部学生・教職員、附属病院関係者等 600名以上の参列者が一人一人祭壇に白菊を捧げ、医学の発展の為そのお身体を提供してくださった方々の霊を弔っております。

《 解剖体慰霊祭の様子 》

08慰霊祭 08慰霊祭

※岐阜市市民会館大ホールにて開催されます。


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