教育

1. 医学部教育

医学部医学科2年次の4月~6月に、医学部における最初のテュトーリアル教育科目である「人体構造学コース」(10週間)を担当します。「人体構造学コース」では、肉眼解剖学(マクロ解剖学)、顕微解剖学(ミクロ解剖学)及び発生学を学びます。当分野は肉眼解剖学(マクロ解剖学)と発生学各論を担当します。テュトーリアル・コアタイムで、これから学ぶべき事項を学生自らに気づかせます。それに続く講義では、人体構造のエッセンスを体系的に解説します。人体解剖実習では、学生が自ら人体諸構造を剖出・観察します。解剖実習では知識の確認だけでなく、学生諸君は人体の神秘を実感し、その生命観・倫理観にも影響を与えることでしょう。

2. 全学共通教育

以下の全学共通教育科目を担当しています。

  1. ヒトのからだ
  2. 医学史

3. コメディカル教育

コメディカル教育においても、解剖学は重要な基礎科目です。特に、人体解剖実習の見学は、単に人体構造の知識を得るだけでなく、医療の道に進む決意をしたコメディカル学生に強烈な使命感を自覚させます。当分野は、本学医学部看護学科をはじめ岐阜県内外の各種医療系専門学校(約15校)の解剖見学実習を支援しています。医療系学生の解剖見学の手びき書として、「医療系学生のための解剖見学実習ノート」(千田隆夫・小村一也著、アドスリー)を出版しました。限られた見学時間内で、めざす医療職に求められる事物を的確に見学できるよう工夫されたテキストです。

5. 大学院教育

人体の構造と機能を知れば知るほど、その精緻で巧妙な仕組みに驚嘆します。まさに“造化の妙”というべき人体構造とその機能発現を、形態学(肉眼観察、顕微鏡観察)、行動学、生化学、生理学、分子生物学等のあらゆる手段を駆使して解明することを教育目標とします。そのための知識と技術と態度を、多角的に学んでもらいます。