教育

1. 医学部教育

医学部医学科2年次の4月~6月に、医学部における最初のテュトーリアル教育科目である「人体構造学コース」(10週間)を担当します。「人体構造学コース」では、肉眼解剖学(マクロ解剖学)、顕微解剖学(ミクロ解剖学)及び発生学を学びます。当分野は肉眼解剖学(マクロ解剖学)と発生学各論を担当します。テュトーリアル・コアタイムで、これから学ぶべき事項を学生自らに気づかせます。それに続く講義では、人体構造のエッセンスを体系的に解説します。人体解剖実習では、学生が自ら人体諸構造を剖出・観察します。解剖実習では知識の確認だけでなく、学生諸君は人体の神秘を実感し、その生命観・倫理観にも影響を与えることでしょう。

2.医学生の解剖実習 新規プロトコールの開発

-学生目線の解剖実習を目指し、プラクティカルに徹したてびき書を-

このたび丸善出版より、「プラクティカル解剖実習 四肢・体幹・頭頸部」が出版されました。前著「プラクティカル解剖実習 脳」を出版してから4年余の悪戦苦闘の末、本書はようやく陽の目をみました。
   元々組織学の研究室で育った私がマクロ解剖実習に関わるようになったのは、准教授として名古屋大学医学部に赴任してからです。以来、藤田保健衛生大学、次いで岐阜大学で、既に23年余りにわたって、私はマクロ解剖の教育に携わってきました。その経験の中で感じ続けたことは、既存の解剖実習てびき書の作業内容と作業量を、現行の実習時間内でやり遂げることは、優秀な医学生でも無理だ・・・。学生4人が共同して、1回4~5時間、20数回の実習で全身をほぼ解剖できる、新しいコンセプトの解剖実習書の必要性を強く感じました。
   実習中の学生諸君にとっては、最終剖出状態だけでなく、そこに至る途中経過が示されていると、適切な解剖を進めているという確信がもてます。文章を極力簡潔にして、写真と図でこの剖出プロセスを示すようにしました。剖出作業の途中でページをめくる煩わしさをなくすために、脳編同様、一連の剖出プロセスが見開き2ページ以内に収まるように努めました。
   写真撮影と描画を担当した共著者の小村一也画伯は私の旧友であり、意図するところを表現してもらうために、遠慮なくリクエストができました。本書では随所で、岐阜大学医学部学生のアイデア(剖出の工夫、表現法)を採用しています。“学生目線”の実習てびき書になっているかどうか、全国の医学生諸君の評価を楽しみにしています。

平成29年3月
岐阜大学大学院医学系研究科解剖学分野
千田隆夫

3. 全学共通教育

以下の全学共通教育科目を担当しています。

  1. ヒトのからだ
  2. 医学史

4. コメディカル教育

コメディカル教育においても、解剖学は重要な基礎科目です。特に、人体解剖実習の見学は、単に人体構造の知識を得るだけでなく、医療の道に進む決意をしたコメディカル学生に強烈な使命感を自覚させます。当分野は、本学医学部看護学科をはじめ岐阜県内外の各種医療系専門学校(約15校)の解剖見学実習を支援しています。

5. 大学院教育

人体の構造と機能を知れば知るほど、その精緻で巧妙な仕組みに驚嘆します。まさに“造化の妙”というべき人体構造とその機能発現を、形態学(肉眼観察、顕微鏡観察)、行動学、生化学、生理学、分子生物学等のあらゆる手段を駆使して解明することを教育目標とします。そのための知識と技術と態度を、多角的に学んでもらいます。