岐阜大学大学院医学系研究科・医学部カダバー・サージカル・トレーニング(CST)センター開所式と令和4年度CST報告会を開催しました
医学科 2023/02/14
外科手術手技の向上と医療安全の向上を目的とするカダバー・サージカル・トレーニング(以下、「CST」とする。)を実施するため、岐阜大学大学院医学系研究科・医学部CSTセンターが開設されました。実際にCSTを行う部屋(CSTルーム)は生命科学棟1階の肉眼解剖実習施設内に整備しました(写真)。CSTセンターの構成母体は解剖学分野と臨床解剖開発学講座(寄附講座)ですが、臨床解剖開発学講座は岐阜県厚生農業協同組合連合会(以下、「厚生連」とする。)のご寄附によって令和4年4月に開設された寄附講座です。
令和4年度のCSTは11月14日から12月9日に実施され、附属病院の13診療科から125名の医師が参加しました。今回のCSTに供されたご遺体は岐阜大学医学部に献体された5体でした。医学部学生の系統解剖実習とは目的が異なり、できるだけ生体に近い状態で保存する必要上、CST用のご遺体は低ホルマリン濃度の固定液(Thiel固定液)で防腐処理します。
2月3日(金)17時より医学部本館1階大会議室において、岐阜厚生連理事・揖斐厚生病院長の西脇伸二先生と吉田和弘・岐阜大学長をお招きし、CSTセンター開所式と令和4年度CST報告会を行いました。次第は以下の通りです。
・挨拶 中島 茂(岐阜大学医学系研究科長・医学部長)
・CSTセンター銘板除幕式
・祝辞 吉田和弘(岐阜大学長)
・CSTセンター概要/CST実施報告 千田隆夫(CSTセンター長)
・CST実施報告 柴田博史(耳鼻咽喉科・頭頚部外科)
・CST実施報告 松橋延壽(消化器外科・小児外科学分野)
・参加者アンケート結果報告 安福 至(臨床解剖開発学講座/消化器外科)
・挨拶 秋山治彦(岐阜大学医学部附属病院長)
閉会後、希望者にはCSTルームを見学していただきました。
来年度以降のCSTは岐阜県全域から参加者を募って実施され、優秀な外科系医師の養成と医療安全の向上を図って参ります。
- CSTルーム
- 除幕式(左:中島医学研究科長;右:千田CSTセ ンター長)
- 報告会(吉田学長祝辞)
- 報告会(秋山病院長挨拶)
- 参加者集合写真