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岐阜大学医学部に入学して

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岐阜大学医学部医学科1年 鈴木 貫太

1.はじめに

 はじめまして。今年度より岐阜大学医学部医学科に入学しました鈴木貫太と申します。この度新入生代表として、記念会館だよりに文章を寄稿する機会をいただきました。まず、簡単な自己紹介を含めながら寄稿に至った経緯についてお話したいと思います。私が通っていた高校は医学部医学科に合格した人が過去に全くいないような高校でした。そんな中、私は高校1年生の頃に医学部を志望するようになり、1浪の末に岐阜大学医学部の合格を掴みとることができました。そのため努力は必ず報われるといった考えを持つようになり、大学では様々なことにチャレンジしたいと思うようになりました。医学科の学年代表の仕事もそのような気持ちで引き受け、その一環で今回寄稿する機会をいただくことになりました。さて、今回はこの半年間でチャレンジしてきたこと、今後チャレンジしていきたいことについて綴っていきたいと思います。拙い文章ではございますがぜひ最後まで読んでもらえると幸いです。

2.大学生活

 上記の通り、私は憧れの医学部に合格することができてから様々なことに対して自信を持って行動するようになりました。そのため遊びにしても仕事にしてもなんでも引き受けるようになりました。しかし私自身のスペックがそもそも高くなく、他の人より優れているわけでもないため、大学での勉強とそのような自ら引き受けたことの兼ね合いがうまくとれず慌ただしく忙しい日が続くことやそれで落ちん込でいる時が多々ありました。そのようなときに、勉強のために一緒に徹夜してくれたり、私が引き受けた仕事を手伝ってくれたりするような友達が大学でたくさんできました。今回の寄稿でも何を書けばいいか悩んでいる中、様々な案を出して手伝ってくれた彼らには感謝の気持ちでいっぱいです。まず勉学についてですが、私はいわゆる地頭というものがあまりよい方ではないため、医学部の勉強をする上でも他の人以上に努力を要するように感じています。他ごとで忙しい中他の人以上に勉強する時間を見つけることが難しく、チュートリ室に連泊して徹夜することも多いです。それでもなおやればできるという考えで諦めずに努力できるのは医学部に合格した際についた自信や一緒に勉強してくれる友達のおかげだと思います。すでに不合格となり再試験を受けることになった科目もありますが今後とも留年しないように努力し続けたいと思います。次に部活についてです。私は医学部に入学するまで医学部生はとても忙しく、部活やサークルに所属する余裕がないと思っていました。しかし、新歓で学年関係無しに2年生から6年生まで部活に参加している様子を見て、また先輩方から学業と部活の両立について話を聞いて何かしらの部活に入ろうと思いました。そして私は現在医学部軽音楽部(Castanuela)と医学部ハンドボール部に在籍しています。医学部軽音楽部については、高校時代に軽音楽部に入っていたためそのまま音楽を続けようと思い入りました。もう片方の医学部ハンドボール部の方については、大学に入ってからスポーツを始めたため入部当初は体力不足で部活後家に帰ってからすぐに寝てしまう生活が続いていました。そもそもこれまでの人生であまりスポーツに打ち込む機会がなく、大学でも運動部に入るつもりはありませんでした。新歓期間に様々な部活を周り、スポーツ経験があまりないのに運動部に入ろうと思えたのも上記のようなチャレンジ精神やそれを後押ししてくれた同期、優しい先輩方のおかげです。将来医者として働くとなったとき体力がかなり必要になると思うので今のうちに部活でしっかり体力をつけるとともに忍耐力も身につけていきたいと思います。しかしながら以上のことを考えて大学に入学してから人間関係に恵まれているなとつくづく感じます。医学部生は特に、卒業後医者として働く上でも縦の関係や人との付き合いは大切だと思うので現在の人間関係を壊さないように、そしてさらに広げられるようにしたいです。

3.これからのこと

 私が医学部を志望した理由は研究医として難病研究をしたいと思ったからです。そのため大学についても研究に力を入れているところに入りたいと考えていました。先ほど1浪の末に岐阜大学医学部医学科に合格したと書きましたが、昨年は他大学の理学部に籍を置いていました。高校1年生の時から医学部を志望していましたが、高校3年生の受験時に共通テストで点数が取れなかったため医学部を1度諦め研究の方面に進みやすい理学部を受験しました。合格したためそこに進学するつもりではありましたが元々は医学部6年間で色々学んだ上で研究に進むのか臨床に進むのかを考えたいと思っていたため、医学部を諦められない気持ちが強く、理学部に入学後すぐに休学して浪人することにしました。結局1浪時も共通テストで点数がそこまで取れず、自分の実力でなんとかギリギリでも入れそうだった医学部が岐阜大学の医学部だったため、出願し合格することができました。そのような大学の選び方をしたので少々不安な部分は多かったです。しかし岐阜大学に入学してから大学の先生や実習先の病院の先生と将来の話をさせていただいたり、学生研究員で実際に研究しているところを見たりして自分が今在学している大学や周囲の環境よりも自分の意志が大事であることに気がつきました。元々研究医になりたいと思った理由も筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療法の確立に貢献できるようなことをしたいと考えていたからです。初期体験実習で長良医療センターを伺った際に、筋ジストロフィーの患者の方々と接する機会がありました。ALSと筋ジストロフィーは全く別の病気ではありますが、症状は似ているため自分の中では将来への意識的な意味で刺激を受けるものがありました。そのため、医学部生として実習等でそのような刺激を受けることも大切だと感じました。もろちん、ここからの6年間で様々な勉強や経験を経てこの考えも変わっていくのかもしれないと思いますが、深く考えずに焦らずゆっくりやっていきたいと思います。

4.おわりに

 入学して早くも6ヶ月以上が経ちました。医学部が6年間ある中で、1年生のうちから病院での医者としての仕事について詳しく知る機会はあまりないと考えていました。しかしこの短い期間だけでも初期体験実習や白熱ディスカッション等で実際に考え、体験する機会がありとても驚きました。初年次セミナーの際に先生から医学部生は医学部外の人から見たら医者の卵であり、厳しい視線を向けられることが多いからしっかりとその自覚を持てと言われたことがあります。しかし私たちは医学部生とはいえどまだまだ医者になることへの自覚も足りておらず、未熟な部分が多いと思います。そのような自覚をこの6年間でもつために周りの先輩方や大学での生活、実習等から学べることは吸収して、また医学部生として様々なことを学べる機会でチャレンジできそうなことがあれば積極的に行動できるような意識と向上心をもつようにしたいです。最後にはなりますが、私たちはまだまだ成長段階であり、またこれからも忙しい日々を過ごすことや悩むことが多いと思います。そのようなことも糧にしながら6年間を楽しめるように周りの友達や先輩、大学や病院の先生方と協力して将来立派な医者になれるようにしたいです。今回このような寄稿の機会をいただき、これまでの自分を振り返るとともに将来の自分についても改めて考えることができました。拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


令和6年1月23日

掲示者

岐阜大学医学部同窓会事務局

岐阜市柳戸1番1
電話 058-230-6091
FAX 058-230-6092


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