海外出張報告
University of South Florida (USF)視察研修参加報告
谷口 友規
2026年2月16日から2月22日までUSFと岐阜大学の大学間協定の調印式に同席するため渡米させていただき, USFに関連した施設を視察させていただく機会を頂きました.
見学させていただいた各施設では驚きの連続でした.アルツハイマーセンターやウイルス研究所,Tampa General Hospitalなど,どこを訪れても日本とのスケールの違いに圧倒されました.特に研究機器の自動化は想像以上に進んでおり,通常は何日もかかるような検査が数時間で終わってしまうという話が印象的でした.
また,泌尿器科のCarrion教授にもお会いする機会をいただきました.大変温かく迎えていただき,学生さんへの熱心な指導現場に同行させてもらったほか,日本ではまだ保険適応外のテストステロンペレット留置を実際に見学できたのも,非常に刺激的でした(恥ずかしながらアンドロロジーについては不勉強でペレットの存在すらしりませんでした).
そして何といっても外科医として羨ましいと感じたのは,巨大なシミュレーション施設「CAMLS」です.最新鋭のシミュレーターはもちろん,カダヴァーを用いた実践さながらの手術トレーニングが日常的に行える環境が整っていました.この環境で日々トレーニングができる現地の医師が羨ましいと感じました.
病院や研究施設,トレーニング施設などさまざまな施設での見学は非常に刺激的でした.この視察で得た刺激をエネルギーとして今後の診療や教育の現場にも取り組みたいと思います.
第10回 North American Robotic Urology Society Annual Meeting 参加報告
中根 慶太
2026年2月26日から28日にかけて米国ラスベガスで開催された第10回North American Robotic Urology Society(NARUS)Annual Meetingに参加し,ロボット支援下根治的膀胱全摘除術(RARC)および体腔内新膀胱造設術(ICUD-neobladder)に関する発表を行いました.NARUSはロボット支援泌尿器手術に特化した国際学会であり,北米を中心に世界各国から多くの泌尿器科医が参加し,最先端の手術手技や臨床成績について活発な議論が行われる場です.
今回は,韓国,台湾,香港,タイやシンガポール,そしてフィリピンなどのアジア諸国からの発表もあり,各国のロボット手術事情を垣間見ることができるなど大変興味深い会でした.私自身は,RARCおよび体腔内新膀胱造設術に関する当施設での取り組みについて発表しました.岐阜大学では,構造がシンプルで再現性の高いU字型新膀胱を採用し,手技の定型化と効率化を進めています.発表後には海外の泌尿器外科医から質問やコメントをいただき,非常に有意義なディスカッションを行うことができました.また,本学会では世界的に著名なロボット外科医によるライブサージェリーやビデオセッションが多数行われており,手術の細かなコツやトラブルシューティングなど,日常診療に役立つ知識を多く学ぶことができました.各施設の手術動画を比較することで,自施設の手技を客観的に見直す良い機会にもなりました.
今回得られた知見を今後の臨床および教育に活かし,当教室におけるロボット手術の発展に貢献していきたいと考えています.
最後に,本学会参加にあたりご指導・ご支援をいただいた教室の先生方および関係者の皆様に深く感謝申し上げます.今回の経験を糧に,今後も国際的な学術活動を通じて研究成果を発信していきたいと思います.



