分子・構造学領域開講科目 細胞情報学
講義の目標
細胞シグナルの中でも、特に細胞の生・死の制御に関わる情報伝達機構についての基礎知識を講義する。がん細胞ではアポトーシスを効率よく誘導することが、一方虚血部位や劇症肝炎ではアポトーシスを抑制することが予防や治療につながることから、細胞の生と死のシグナルメカニズムについて理解することは、基礎のみならず臨床医学研究においても極めて重要である。細胞膜受容体から、カスパーゼ、ミトコンドリアの機能を制御するBax/Bcl-2系、JNK系、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ/Akt系など、この分野の情報伝達因子は多岐に渡っており、これらそれぞれの因子の構造と機能のみでなく、それぞれのクロストークについても講義し、細胞の生存および死に関する基本事項を修得することを目的とする。
細胞情報学講義(1) 講義形式で1時間
細胞情報学講義(2) テュトーリアル形式で2時間
1月末までに提出されたレポートにより、評価を行なう。
レポート課題については講義中に指定する。