コア科目 細胞情報伝達

 

開講日時    一般学生:木曜日13時から
 社会人学生:金曜日18時から

 

講義の目標
 個体を構成する細胞が様々な外来刺激に的確に応答し、固有の機能を発現することにより生体の恒常性は維持されている。ここでは、ペプチドホルモンなど、膜受容体を介する細胞内情報伝達機構の関する基礎知識を講義する。受容体の構造と機能を理解し、細胞内情報伝達系もGタンパク質を介する系、キナーゼを介する系などに分類して理解でき、分泌などの即時型応答から、増殖などの中長期応答のメカニズムを分類して説明できる能力を育成することを目的とする。

 

シラバス   以下の予定で講義を行う。

  1. イントロダクション 信号と情報伝達
  2. 外来情報と受容体
  3. 情報の増幅とGTP結合タンパク質
  4. タンパク質の機能調節とプロテキンキナーゼ
  5. カルシウム動員シグナルによる情報伝達
  6. 増殖因子とチロシンキナーゼ
  7. 細胞接着と細胞間情報伝達
  8. 細胞の位置情報と情報伝達
  9. 局所における情報伝達とオータコイド
  10. アポトーシスシグナルI カスパーゼの活性化
  11. アポトーシスシグナルII 膜受容体とミトコンドリア
  12. 情報伝達のクロストークI MAPキナーゼ系
  13. 情報伝達のクロストークII 膜脂質シグナル系
  14. リン酸化による転写因子の制御
  15. 核内受容体と転写調節

 

1月末までに提出されたレポートにより、評価を行なう。
レポート課題については講義中に指定する。