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岐阜大学医学部に入学して
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岐阜大学医学部医学科 1年  幅  智教

■ 始めに ■
 はじめまして。今年度より、岐阜大学医学部に入学することになりました幅智教です。私は生まれも育ちも岐阜市なので岐阜大学医学部は幼少時からの憧れでした。その岐阜大学に入学できたことを光栄に思います。この度「岐阜大学医学部記念会館だより」に新入生代表として文章を寄稿する機会をいただき、僭越ながら私の思いを綴らせていただきます。

■ 医学部を志した理由 ■
 医師という仕事を知ったきっかけは、幼少期に遭った自転車の事故でした。足を骨折したのですが、その時の担当であったある男性医師が記憶に残っています。痛みにより泣きわめくことしかできなかった私を、手を握りながら励まし続け、適切な処置で痛みを取り除いて下さったあの医師は、私にとってヒーロー同然の存在となりました。
 その後、人体への興味関心を膨らませたこともあり、医師という存在に少しずつ惹かれていきました。医師になるのは決して簡単なことではないこともその中で知りました。医学部に入るまでも、入ってからも勉強は欠かすことができない道です。それでも骨折した時の担当医師のように、おこがましくも私も誰かにとってのヒーローになることができるなら、それほど幸福なことはないと感じ、医師を志すに至りました。

■ 岐阜大学を志望した理由 ■
 先述のように、岐阜大学医学部が幼少時からの憧れだったということもあります。医学部がまだ司町にあった頃からしばしばキャンパスを眺めていましたし、2004 年に柳戸キャンパスに移転になってからも、新たに美しくなった大学で医学を学ぶことを夢見ていました。
 ただ家の近くにあったから岐阜大学を志望したと思われるかもしれません。しかし、私にとっては大学が岐阜にあることこそが理由につながりました。生まれも育ちも岐阜ということで、私は強い愛着を岐阜に持っています。一級河川にも選ばれている清流長良川、雄大な佇まいを見せる金華山などの豊富な自然。全国的にも珍しい鵜飼、世界遺産に選ばれた白川郷などの伝統。また、鮎、五平餅、朴葉味噌など食べ物も美味しいものばかりです。私は18年間、この岐阜のおかげでここまで成長してきました。そのため、これからは私が岐阜の人々に、医師として少しでも恩返しができたらいいと考えています。
 そうした私にとって、岐阜大学医学部は理想の大学でした。岐阜大学では地域医療への積極的な取り組みが行われています。斬新的な地域医療センターの存在、医師育成・確保コンソーシアムとの連携、全国的にも珍しいドクターヘリ、救急医療センターの運用など、高水準な地域医療の確立が先鋭的に推し進められています。また、私が入学前に参加させていただいた岐阜大学医学部地域枠推薦説明会では、岐阜の医療問題についての話を拝聴しました。そこでのある先生の「病気を診るのではなく、病気を患った人を診て、患者さんの住む環境を診ることが大切だ。」という言葉に感銘を受けました。病気でなく患者さんを診る医師になりたいとしか考えていなかった私にとって、病気の環境要因まで見ることが大切だという考え方は強く印象に残っています。
 地域医療だけではありません。岐阜大学医学部では学生が能動的に症例について考え、学ぶことができるテュトーリアルシステムを導入しているほか、医師育成システムであるクリニカルクラークシップなどの教育体制も手厚く、学生が自ら考える力を養い、机上の学習だけでは得られない経験を通して、実践的かつ応用が利く知識・技術の獲得が可能であるという点からも、理想の医師像に近づけるという強い魅力を感じたため、岐阜大学を志望しました。

■ 岐阜大学での生活 ■
 岐阜大学での生活は高校とは大きく変わりました。自分が興味のある授業を選択でき、興味があるからこそ意欲的に学ぶことができます。全学共通科目では、将来の役に立つと感じた経営学や法学、見聞を広げるための医学史や死生学、専門の勉学につながった生物学など、学んでいて面白いと感じるものばかりでした。ジャンルも広く、人として知っておくべきことも学ぶことができ、有意義な時間として享受することができました。強制された受動的な授業よりも、やはり能動的に学べる大学のシステムは意味あるものだと思います。
 専門科目では、前期に医学概論、生化学、生理学がありました。医学概論では、一概に医学と言え、研究、臨床、救急医療、地域医療など様々な観点から、その現場にいらっしゃる方にしか分からないことを多く学ばせていただきました。特に記憶に残っていることは、精神的に苦痛を感じている人にどんな対応をすべきなのかということを学ばせていただいたことでした。辛い思いをしている人に、安易な慰めの言葉は逆効果であり、その人の言葉をじっと聞き、共感の言葉、例えば、お辛いですね、大変でしたねといった言葉こそがその人の苦しみを和らげるのだそうです。こうした、実際の場面で活用できる技術などを多く学べたことも、自身にとって大きなプラスになりました。
 また、生化学、生理学は初めての専門らしい専門科目で、内容がとても難しく、勉強していても辛いと感じる時もありました。しかし、最初は全く理解できなかった内容も、友人と互いに教えあう、問題を出し合う、先輩から教わるなど試行錯誤を重ねていく中で、ほんの少しずつですが理解できるようになりました。そのうち、理解できることが快感に変わり、勉学に対しての意欲も沸々と湧くようになりました。そして、こうして一度身に着けた知識は忘れないようにしたいと思うようになりました。テストが終わった今でも、タンパク質、脂質、炭水化物などがどのように消化されているのか、ATPはどのように産生されているのかなどをしばしば思い出します。後期の現在では組織学を学んでいます。細胞のスケッチを中心に行い、テストも間近に控えています。今後も生化学や生理学の実験実習などもあり、やるべきことが膨大にあります。とはいえ、先輩方の日々、勉学に努めていらっしゃる姿からは、自分はまだまだなのだと思い知らされます。全てが将来に直結するものだと自覚し、楽しみながら勉学を進めていくことが私の目標です。
 前述のように、岐阜大学医学部の教育は座学だけでは終わりません。前期では初期体験実習がありました。聾学校、大学病院、消防署など様々な施設にお邪魔させていただき、貴重な体験をさせていただきました。行く先々で、誰かのために全力で動く人の姿を目の当たりにしました。聾学校で優しいだけでなく時には厳しく生徒を指導する職員の方、患者さんの体を親身になって拭く看護師の方、火災発生時に目つきが変わり迅速に行動する消防隊員の方々、どの姿も心から格好いいと思えるものでしたし、そうした方々の熱意あるお話を聞けたことも非常に刺激となりました。こうした刺激は今でも忘れることはありません。非常に意義のある実習をさせていただけたと感謝しています。
 また、後期には地域体験実習に行かせて頂いています。私は岩砂マタニティで6週間にわたり、妊婦さんとお話をさせていただいています。悪阻はどんなものか、社会に対してどんな配慮を望むのか、妊婦さんの生の声を聴き、自分は何ができるか考察できる機会となっています。しかし対話の中で改めて感じるのはコミュニケーションの難しさです。初対面の相手にどこまで踏み込んでいいのか、もしかしたら聞いて欲しくない質問もあるかもしれないなど、常に不安が付きまといます。妊婦さんにとって辛いお話を聞いた時も、共感の言葉が上手く出てこなかったこともあります。やはり、実際に行わないと分からないことがたくさんあるのだと思い知らされます。こうした実習には座学では絶対に学べないことを学べ、非常に価値あるものだと感じています。

■ 部活動について ■
 岐阜大学医学部に入って、最も驚いたことの1つが部活動の活発さです。正直なところ、入学前は医学部の部活はそこまで力を入れてないだろうと、失礼ながら思っていました。しかしながら、入学後の勧誘の熱気は圧巻の一言でしたし、どの先輩も優しく、かつ情熱的に勧誘してくださり、恐らくどの部活に入っても後悔することはないだろうなと感じたほどです。現に、私は硬式テニス部に入部しましたが、入って後悔したことは一度もありません。先輩方は親身にテニスを教えてくださいますし、同級の友人も増えました。夏の西医体では、一週間を超える先輩方の白熱した熱闘を見させていただきました。見ているこちらまで昂ぶる試合ばかりで、部員の一人として応援やボーラーができたことを嬉しく思います。結果は堂々たる準優勝で、この華々しい結果を間近で見ることができたことは私にとって大きな思い出となっています。わずか半年しか所属していなかったのにも関わらず、大会最終日には柄にもなく号泣してしまいました。それほどまでに、その半年間の部活は充実したものだったと言い切れます。
 他の部活も素晴らしい好成績を残されたと聞いています。岐阜大学医学部の部活は人脈を作るのに役立つだけでなく、なにより大学生活を豊かにしてくれるものとなっています。今後も積極的に練習に参加してプレイヤーとしても、人としてもスキルアップを目指していきます。

■ 終わりに ■
 ここまで色々な角度から大学生活について書かせていただきました。書き始めた当初は、4000 字も書く内容なんてないのではないかと思っていました。しかし書き始めると次々と話題が浮かび、自分が思っていた以上に大学生活を謳歌していたのだと気づかされました。その点、今回の執筆の機会は己の生活を振り返る、また、入学前の初心を思い出す機会ともなりました。
 大学生活、多くの人に支えられ、不自由なく楽しませていただいていることに感謝し、今後も初心を忘れず、より深みのある大学生活へと昇華させていきたいと思います。つたない文章でしたが、長々とお付き合いいただいたことに感謝するとともに、締めさせていただきたいと思います。ありがとうございました。


掲示者
岐阜大学医学部同窓会
事務局長 横山年光

岐阜市柳戸1番1
電話   058-230-6091
FAX  058-230-6092





岐阜大学医学部に入学して
豊島


岐阜大学医学部医学科 1年  豊島 雅大

■ 始めに ■
 はじめまして。このたび岐阜大学医学部に入学することになりました豊島雅大です。私は生まれも育ちも岐阜県なので岐阜大学に入学できたことはとても光栄なことだと思っています。今回「岐阜大学医学部記念館だより」という同窓誌の一面をかりて文章を寄稿する機会をいただいたことに感謝しつつ今の私の思いをつづりたいと思います。

■ 医学部を志望した理由 ■
 はじめはただ漠然と人の役に立つ人間になりたいと思っていました。そのなかで人の命を助けることができる医師という職業に対して次第に興味を持ち始め、いつしか医師という職業が自分の夢になっていきました。また、私の地域の医療に従事しているある女性医師の影響もありました。その女性医師は高齢でありながらも毎日休むことなく医療活動をされ、さらには日進月歩している医学を学ぶために日々勉強を怠らないと聞いています。私は幼いころから風邪をひいたり、高熱がでたりするとその医師のもとで治療をうけていました。その医師は夜中であろうと診察をしてくれました。夜中であっても病気を治してくれる医師が近くにいる、そのことがどんなにありがたく人々に安心感を与えてくれるものなのかということをその医師は私に教えてくれました。私も人々に安心感を与えることができる人間になりたい。この思いがさらに私のなかにあった医師になりたいという気持ちを強くしてくれました。この気持ちは医学部に入学した今でも変わっていません。

■ 岐阜大学を志望した理由 ■
 岐阜大学医学部は大都市で活躍する医師を輩出しながらも地域に根ざした医師を育成することを目標としています。地域に根ざした医療をされている前述した女性医師に感銘をうけた私は、地域医療を推進している岐阜大学に次第にひかれていきました。さらに、岐阜大学医学部は学生が自ら症例について議論するチュートリアルシステムを導入しているほか、医師育成システムであるクリニカルクラークシップなどの教育体制も整っています。このような教育制度が確立されていることも岐阜大学医学部に入学しようと思った理由のひとつです。また救急医療センターの設備が充実しており、救命率も高く、医療の原点に近いといわれている救命医療をより高いレベルで学べることも魅力的でした。自分の夢に一歩でも近づくために岐阜大学の教育システムや高水準の医療技術は私の手助けになってくれると思います。これらの理由により私は岐阜大学医学部医学科に入りたいと思いました。

■ 岐阜大学での生活 ■
 高校時代、先生から、大学というものは自分の受けたい授業を自分で選択することができるので自分の興味のある分野に関して勉強することができると聞いていました。前期の全学共通教育の授業は憲法の授業から人の生と死を見つめ直す授業までさまざまなジャンルを広く学ぶことができました。自分の興味のあることを勉強することはとても楽しく、高校時代よりも勉強に対する意欲がわきます。これが大学で行われている授業のいいところだと思います。
 専門授業では、私たち一年生は前期に医学概論、生化学、生理学の授業を受けました。医学概論では現場で医療活動をされている医師の生の声を聞くことができ、いままで知らなかった医療現場の現状を知ることができました。生化学、生理学では体の中でどのような生体反応がおこり、どのようにして私たちが食べたものが消化・吸収されていくのかを学びました。体の中での反応を学んだことで、自分が食べ物を食べるときにふと「この脂質はこんな感じで吸収されるんだな〜」とかを考えて食べるようになりました。
 後期は、先週、組織学のテストが終わりました。組織学の授業では、人生で初めて光学顕微鏡を用いて人間の細胞のスケッチをしました。顕微鏡を用いて細胞を見ているのですが、まずどれがなんの細胞かがわかっていないのでスケッチしてもなかなかいい評価はいただけませんでした...。しかし、顕微鏡を使い人間の細胞を見ていることに少し興奮を覚え楽しくスケッチをしている、こんな些細なことでも楽しんでいる自分がいる、勉強に興味を持ち楽しんですることができる…、こんな感情はいまだかつて抱いたことがないものでした。自分の夢にむかって貪欲に勉強していくことはとても素晴らしいことだということを実感させられました。また、一緒になって勉強している友人の存在も私にとっては大事なものとなっています。私はテスト前になると決まって友人たちとともにチュートリアル教室で勉強会みたいなことをしています。友人と一緒に勉強をすることによって自分が知っている知識を伝えたり、逆に自分が知らなかった知識を教えてもらったりしています。困難な状況のときに助けてくれる友人が近くにいる、いままでそんなに感じたことがなかったことですがとても重要なことであることを大学生になって初めて気づくことができました。私のことを助けてくれるこんな友人を今後も大切にしていきたいと思います。
 医学部に入学して人と接する機会も増えてきました。前期には初期体験実習というものがあり、看護体験実習、老人ホーム、聾学校や盲学校におじゃましてきました。私はそこで、どんな困難な状況であっても決してあきらめることなく生きている人々の姿と出会いました。そのような人々と触れ合っていくうちに、逆にこちらが勇気づけられたりしました。初期体験実習は私にとても貴重な体験をさせてくれました。ここで学んだことを今後、私が医療活動をするようになったときに生かしていきたいと思います。後期には地域体験実習というものがあり、現在私は妊婦さんとお話をさせていただいています。その中でひしひしと感じてることは、コミュニケーションをとることの難しさです。特に、一つの話題について内容を掘り下げていくことは大変難しいです。次々と質問ばかりしてしまい結果的に沈黙が流れてしまう、最初はそのことの繰り返しでした。それでもその日でた課題を自分なりに検証していくに従い、一つの話題に対して掘り下げることが徐々にではありますができるようになってきました。この積み重ねによって少しずつどのようにコミュニケーションをとっていくのかということをわかってくると思います。座学だけではなく、肌で感じとる学習もする。医師になるためにはむしろ座学以外の学習にこそ価値があるのではないでしょうか。

■ 部活動について ■
 私は小学生のときは少年野球、中学、高校のときはハンドボール部に所属していました。もともと運動することはあまり得意なほうではありませんでしたが、大学では自分の好きなことをしようと思い、入学する前から野球部に入ろうと決めていました。しかし、そんな私の強固な意思を打ち破る結果となったのが新歓でした。どの部活も、より多くの部員を自分たちの部活にいれようととても真剣に新歓活動をしていました。最初のガイダンスが終わり、医学部記念会館からでてきたときには通る道もないくらい多くの先輩方がビラを配ったり、勧誘をしたりされていました。そんな中で私に最後まで熱心に勧誘をしつづけてくれたのがラグビー部でした。おそらく私がほかの人よりがたいがいいからだと思います。ラグビー部の先輩方は、最初から野球部に入りますといっていた私に対して、あきらめることなく最後の最後まで勧誘をしつづけて下さいました。そんなラグビー部の“熱い”勧誘に心うたれて、入部することに決めました。
 今月、私は初めての試合に臨みました。初めての試合はなにからなにまで初めてのことだらけでしたが、ラグビーを楽しいと感じることができました。これも、優しいとはとても言い難いですが、厳しく私を指導してくださった先輩方のおかげです。これからも試合シーズンがつづいていきます。おそらく、これからはケガをしている先輩が復帰したりして、一年生の出番は少なくなってくると思いますが、試合を見ることも勉強だと思い、少しでも早く試合で活躍できるように精進していきたいです。
 現在は、一年生で司祭のビデオ撮影や編集をおこなっています。まさか大学生になってまでこんな面白いことができるとはおもっていませんでした。一年部員皆でネタを考え、撮影をし、ある一つの作品を制作していくのはとても楽しかったです。おそらくもう編集も終わり、ビデオが完成していることでしょう。まだ完成した作品はみていないのでとても楽しみです。
 これから岐阜大学に入学してくる人たちに伝えたいことは、大学でも部活動をしてほしいということです。部活動をすれば医師になってからの人脈づくりにも役立ちますし、やはり大学生活において自分を支えてくれる人は、多くの時間を共にした部活の仲間です。私もいろいろ大変なことがありましたが部活の仲間の手助けがあったからこそ、今、楽しく学校生活が送れています。

■ 終わりに ■
 ここまで、医学部を志望した理由から部活動に至るまで、さまざまなことについて書いてきましたが、今まで私がどのような学校生活をおくってきたのかということを思い返すいい機会になりました。そして、さまざまな人のサポートがあって今の生活ができていることを再認識することができました。この文章を寄稿する依頼がきたときには「なんでこんなめんどくさことをしなければならないんだ」と思っていた私ですが、自分を助けてくれる人がいることのありがたさを改めて感じることができたのでとてもよかったと思っています。
 これからも、人に対する感謝の心を忘れることなく、大学生活がより充実したものになるように一日、一日を過ごしていきたいと思います。拙い文章ですが最後までお読みいただきありがとうございました。

平成26年1月1日


掲示者
岐阜大学医学部同窓会
事務局長 横山年光

岐阜市柳戸1番1
電話   058-230-6091
FAX  058-230-6092





岐阜大学医学部に入学して
堀裕貴


岐阜大学医学部医学科 1年  堀  裕貴

■はじめに■
 はじめまして。晴れて第一志望校である岐阜大学に入学することができた堀裕貴です。大学生活がはじまり半年が経ち、大学生らしい生活に慣れはじめ、充実した毎日を送っています。今回「岐阜大学医学部記念会館だより」に寄稿させていただくことになりました。拙い文章ですが、自身の思いを綴りたいと思います。

■ 医学部を志望した理由 ■
 私が医師になりたいと強く思ったきっかけは中学2年生の頃でした。私は当時、髄膜炎という病気で入院していました。そのときの主治医の先生をはじめ、医療スタッフの方々の献身的な治療や患者に寄り添った治療に感銘を受けました。
 患者の苦しみを理解し助けることができる仕事、つらいとき・苦しいときに支えることができる仕事として医師という職業に非常に魅力を感じました。医師である親の話を聞いたりする中で、医師という職業にやりがいを感じるようになりました。患者さんに信頼されている様子をみると、自分も医師として人の役に立てればと思うようになりました。また、自分の性格として、「人と接することが好き」なところから、将来は臨床医として自分の生まれ育った岐阜で、医療に携わり、地域に貢献していきたいと思ってきました。

■ 岐阜大学を志望した理由 ■
 岐阜大学附属病院は高度救急救命センターとして岐阜の中核をなし、医学教育、医学研究、高度先端医療の大学病院としての役割を果たしている病院で、私の故郷である自然豊かな岐阜で恵まれた環境下にあります。
 岐阜大学医学部には最新の設備や施設だけでなく、他大学に先駆けたチュートリアルシテスムなどの参加型の教育体系が確立されていることを知り、魅力を感じました。
 自分が生まれてから大学に入学するまで慣れ親しんだ岐阜で医療活動がしたいというのも理由の一つです。少しでも地域に貢献できるよう頑張りたいと思います。

■ 授業について ■
 1年生の授業は月、火、水曜日に全学部共通教育があり、木、金曜日に専門科目の授業があります。専門科目の授業では、前期に基礎生化学や基礎生理学などの授業がありました。高校までの授業とは180度異なり、ここまでやればいいというわけではなく、追求すればするほど多くの知識・考えを得ることができます。入学する前に想像していた以上に難しく、分野も多岐にわたり、高校で生物を選択しておけば…と思うときもありました。医学概論では、さまざまな先生方のお話を聞きました。医師の社会的資質について考えたり、地域医療やチーム医療について学んだりしました。医療現場で活躍されている先生方から直接お話しを聴くことができました。
 後期の専門科目には、生命科学実習があります。組織学を学び終わり、現在は生理・生化学系実習が行われています。大学に入学してからは初めての実験で、高校までの実験との質の差に驚くと同時に、毎週の実習が楽しみでもあります。また、地域体験実習では、幼稚園や産婦人科、高齢者施設へ訪れ、長期間にわたる実習を行っています。私は幼稚園に行っています。幼稚園では、子どもたちとのコミュニケーションの取り方を学び、子どもの発達や、心の動きを丁寧に観察し考察しています。
 また、1年生には医学部の専門科目以外に全学部共通教育があります。自分の好きな授業を選択して受けることができます。自分の興味のある分野を学ぶことができ、大学生らしさを感じる瞬間でもあります。全学部共通教育は1年生の時だけしか受けられないので、存分に楽しみたいとも思っています。

■ 部活動について ■
 私はサッカー部に所属しています。サッカーは小学生のときに少年団で経験していましたが、幼いときでしたのでほぼ未経験のようなものです。今年は1年生からは7人の部員が入部しました。先輩方は個性的で面白い先輩が多く、日々の練習を楽しく送ることができています。非常に上手な先輩も多く、日々の練習に参加しながら上達に努めています。去年の西医大は準優勝しましたが、自身が入って初めて迎えた西医大では優勝校相手に初戦敗退してしまい、非常に悔しい結果となってしまいました。これからは大会も多く、良い結果を出せるよう頑張っていきたいと思います。
 今年の司祭は、7人でダンスを披露し、3位に入賞することができました。部員の1人は大役をつとめ、MVPをとることができました。医学部は、勉強だけでなく、部活やイベントに全力を尽くしています。
 大学に入学する前は、「大学といえばサークル」というイメージが強かったですが、徐々に部活にも慣れはじめ、充実した大学生活を送れています。

■ 終わりに ■
 ここまで、医学部を志望した理由から部活動についてまで、様々なことについて書いてきましたが、自分を初心にかえって見つめなおすことができました。これから6年間ある大学生活をどのように過ごしていくべきか、もう一度考えるためのいいきっかけになりました。大学生活では医師にとって必要な知識、技術、態度、能力を身につけ、部活動などを通して人間的にも成長していけたらと思います。

平成24年1月1日


掲示者
岐阜大学医学部同窓会
事務局長 横山年光

岐阜市柳戸1番1
電話   058-230-6091
FAX  058-230-6092





岐阜大学医学部に入学して
村橋


岐阜大学医学部医学科 1年  村橋 賢祐

■はじめに■
 はじめまして。晴れて今年入学することができた村橋賢祐です。憧れの大学生活が始まりはや半年経ちましたが、未だに新しいことばかりでドキドキが絶えない毎日を送っています。今回「岐阜大学医学部記念会館だより」に原稿を載せていただくことになりました。拙い文章ですが、今の思いをつづりたいと思います。

■医学部を志望した理由■
 「人が苦しいとき、つらいときに手をさしのべることができる仕事」、「人とのコミュニケーションを大切にすることができる仕事」として医師という仕事に魅力を感じていました。自分が生まれ育ったこの岐阜で医療に従事し、命の尊さを感じながら、地域に貢献していくことができれば、とてもやりがいのあることだと思っていました。
 高校1年生の時、祖父が岐阜大学附属病院に入院することになり、その際、主治医の先生をはじめとして、医療スタッフの方の献身的な治療や謙虚な人柄に接し、大変感銘を受けました。連日連夜の激務にありながら、常に患者さんやその家族の方の気持ちを気遣う優しさに医療の本質を見た思いがしました。また、最新の治療方法や薬剤の投与など、自己の専門分野の研究に対する真摯な姿勢には、医学への熱い思いが感じられ、とても感動しました。人との関わりや命の尊さを重んじ、病気で苦しむ人を助けることができる素晴らしさに憧れを持つようになりました。

■岐阜大学を志望した理由■
 岐阜大学附属病院は救急医療センターとして岐阜の医療の中核をなしながらも、私の慣れ親しんだ自然と風景に囲まれ、恵まれた環境下にあります。
 また、岐阜大学医学部には最新の施設・設備だけでなく、他の大学に先駆けて行っているチュトーリアルシステムやクリニカルクラークシップなどの参加型の教育体系も確立されていることを知り、大きな魅力を感じました。
 慣れ親しんだ岐阜で医療活動がしたいということも理由の1つです。私は地域枠で入学させて頂きました。将来は岐阜の地域医療に携わりたいと思っています。

■授業について■
 無事に前期の授業が修了し、現在は頑張って後期の授業に取り組んでいます。
 医学部の授業はどれも新鮮でワクワクするものばかりですが、特に印象的だったのは初期体験実習です。盲学校や聾学校、老人ホームなど様々な施設を訪れ、講義だけでは学べないような貴重な体験ができました。
 医学概論では、様々な先生方のお話を聞くことができました。「医師とは何か」というテーマから、最近話題となっているチーム医療や地域医療についてまで、現場の先生方の生の声を聴くことができました。自分の将来の仕事について真剣に考えるきっかけになった授業でした。
 現在木、金曜日に生命科学実習があり、毎週顕微鏡を覗き、スケッチに奮闘しています。大学の勉強は「ここまでやればよい」というものはないので、先の見えない勉強に不安を覚えることもあります。知識を貪欲に深めていくスタイルは、高校とは正反対だと思いました。苦労することも多いですが、様々な資料を集め、様々な情報を検証していくことは楽しいです。また、友人の存在も大きな力になっています。友人と分からないことを徹底的に議論し合っていると、「チュートリアル教育みたいだな」、「大学生らしくなったかな」と思う時があります。とはいっても、まだまだ未熟ですが…
 また後期から始まった地域体験実習では産婦人科や保育園などに訪れ、長期間にわたる実習を行うことになっています。私は保育園へ実習に行くことになりました。実習中の出来事をこと細かに分析し今後に役立てようと思っています。子供たちとのコミュニケーション能力を磨くと同時に、子供の発達や、子供を相手する自分の心の動きまで丁寧に観察していきたいと思っています。
 また、1年生には医学部の専門科目以外に全学部共通教育もあります。自分の好きな授業を選択してうけることができます。自分の見識を幅広くすることは有意義なことだと思いますし、とても幸せなことだと思います。全学部共通教育は1年生だけの特権なので存分に授業を楽しみたいと思っています。

■部活動について■
  私は水泳部に所属しています。水泳に関しては、大学に入るまでは体育の授業で行った程度でしたが、先輩方が親切に教えてくださり、少しずつですが上達していくのを実感しています。初心者でもはじめられる部活であるということは魅力のひとつだと思います。水泳部には私のような初心者もいますが、中には強いメンバーもいて、今年の西医体では総合優勝することができました。勉学で忙しい中、部活まで頑張ることは素晴らしいことだと思います。
 先輩方は部活動以外でもよくしてくださって、生活面や勉強についてのアドバイスもしてくださいます。また、大会や練習にわざわざ足を運んでくださるOB・OGの方もたくさんいらっしゃって、縦のつながりの強さも感じ、人とのつながりを大切にしていきたいと思いました。
 現在は、1年生の部員で司祭の後夜祭に向けてダンスの練習をしています。大学生になっても青春を味わえるとは思ってもみなかったです。医学部は何に対しても一生懸命で、勉強だけでなく、部活動も、司祭のようなイベントまで全力だと思いました。司祭で水泳部は、ベビーカステラも販売する予定で、今から楽しみで仕方がないです。
 大学で部活動をすることは大切だと思いました。今一緒に勉強している仲間も部活動でできた仲間です。いろいろな学年の人とも知り合うこともできます。だから、部活動は人脈を広げる場としても重要だと思いました。

■終わりに■
 ここまで、医学部を志望した理由から部活動についてまで、様々なことについて書いてきましたが、初心に帰り自分を見つめなおすことができました。これからの大学生活をどのように過ごしていくべきか、もう一度考えてみたいと思います。6年間の大学生活で医師にとって必要な知識、技術、態度を身につけ、人間的にも成長していけたらと思います。どのような人間になって、どのような医師になって、どのように生きていくのか。人として悩む期間でもありたいと思っています。
 これからも勉強や部活、人との関わりを大切にして、充実したキャンパスライフを送りたいと思います。

平成23年1月1日




舘林


岐阜大学医学部医学科 1年  舘林 里菜

■はじめに■
 はじめまして。今年岐阜大学医学部に入学させていただいた舘林里菜です。幸運にも、「岐阜大学医学部記念会館だより」に載せていただくことになりました。大学生活にも慣れ始め、毎日を楽しんでいます。

■医学部を志望した理由■
 高校生の時に母と祖父が続けて癌にかかったのをきっかけに、医師という職業に興味をもつようになりました。また、もともと高校の授業の一環として医療について調べており、医療の現場で働くことにとても魅力を感じていたこともあって、自分自身が医師として人の命を助ける職業につきたいと考え医学部を志しました。

■岐阜大学を志望した理由■
 以前からわたしは地域医療について興味をもっており、将来は医師として地元で働きたいと考えていました。そのため岐阜大学を志望しました。また、岐阜大学病院が高度救命救急センターであったり、電子カルテを導入していることなどもわたしが岐阜大学を志望した理由の一つでした。

■授業について■
 高校の授業とはまったく違う授業形態にも、ようやく慣れてきました。高校時代、生物を選択していなかったわたしにとっては、専門科目は覚えることがとてもたくさんあって大変ですが、友達の助けをかりつつ、なんとかがんばっています。授業で理解のできないところがあっても、友達が教えてくれたり、助けてくれたりして、友達の大切さを改めて実感しています。
 どの授業もとても新鮮で興味深く学んでいるのですが、特に前期に受けた初期体験実習が印象的でした。初期体験実習では聾学校や盲学校などの施設を訪れ、実際に自分自身で様々なことを体験しました。日常生活ではあまり経験しないことの連続で、学ぶことも多かったです。
 後期に行われる生命科学実習は、ラットを使った実験や、乳酸測定、筋電図測定など本格的な実験が多く、とても楽しみにしています。あまりない機会なので、自分から積極的に学んでいきたいと考えています。

■部活動について■
 わたしは現在女子バレーボール部に所属しています。わたしがまず驚いたことは、先輩方の部活に対する真剣さです。失礼ですが、わたしのなかで大学の部活というものは、サークルとして遊び半分でやっているようなイメージしかなかったので、実際に入部してみてとても驚きました。部活では、バレーだけでなく、人間的にも学ぶことが多く、いつもわたしは失敗ばかりしていますが、先輩方や同級生の助けをかりて毎日楽しく過ごしています。部活は私の大学生活の大きな部分を占めており、部活によって成長させられることも多くあると感じています。新入生歓迎会のときなどは、多くのOBの先輩方が来てくださり、縦のつながりの大きさを実感しました。また、今年の西医大では、日ごろの練習の成果が実り、優勝という結果を残すことができました。1年生から、西医大優勝というものを経験させてくださった先輩方にはとても感謝しています。これからも日々練習に励み、よい成績を残せるよう、がんばりたいと思います。

■終わりに■
 今回、書かせていただいて、自分自身を見直すことができました。大学になれてきて、なかだるみがしやすい時期ですが、勉強や部活、同級生や先輩とのつながりを大事にして充実した大学生活を送っていきたいと考えています。また、6年間の大学生活を無駄なものにしないよう、医師として、また1人の人間として、成長していきたいと思います。

平成23年1月1日


掲示者
岐阜大学医学部同窓会
事務局長 横山年光

岐阜市柳戸1番1
電話   058-230-6091
FAX  058-230-6092





岐阜大学医学部に入学して                                   
鳥澤

岐阜大学医学部医学科 1年  鳥澤 祐子

■はじめに■ 
はじめまして。すっかり学校生活にも慣れてきて毎日楽しんでいます。今年入学した鳥澤祐子です。幸運(?)にも、「岐阜大学医学部記念会館だより」に原稿を載せて頂くことになりました。

■医学部を志望した理由■
 幼い頃肺炎を患って以来病弱で、よく病院に通っていた私にとって医師は大きな存在であり、憧れでもありました。また、人と話したり接することが好きな私は、将来は絶対に人と関わって人の役に立つ仕事に就きたいと思いました。高校生になってフィールドワーク等でさまざまな職業を調べているうちに、医学という学問、医師という職業に強く興味を抱くようになり、医学部を志しました。

■岐阜大学を志望した理由■
 岐阜大学を志望した理由は、他の大学に先駆けて行っているテュトーリアルシステムや、クリニカルクラークシップといった参加型教育体系に魅力を感じたからです。また、家が近いので自宅から通うことができる、というのも大きな理由です。将来は岐阜を拠点に活動したいので地元である岐阜大学を志望しました。さらに電子カルテや救急救命センターなど、最先端をいく大学病院に関心をもったというのも理由の1つです。

 

■授業について■
 無事に前期の授業が通り、今は頑張って後期の授業に取り組んでいます。
 前期の授業で印象的だったのは初期体験実習です。盲学校や聾学校など様々な施設を訪れ、話を聞いたり実際に体験したりして講義だけでは学べない、多くのことを得ることができました。医学英語のプレゼンや他の授業を通して友達もでき、楽しく過ごしています。また、新カリキュラムのため早い段階から医学に関する講義を受けることができ、とても嬉しく思っています。遺伝子分野に前々から興味を持っていたので、それに関する講義の時はいつも楽しみにしています。
 私は高校では物理選択だったので授業についていくのに苦労しましたが、先輩や生物選択の友達が親切に教えてくれてなんとか乗り越えることができました。周りの人たちは本当にいい人ばかりで、医学部に入ってよかったとしみじみ思いました。
 後期はほとんど医学に関する講義を受けています。現在木・金曜日に生命科学実習があり、毎週実習とレポートと奮闘しています。ラットを使った実験や、自分の足に直接電流を流して筋電図をとったりと、高校とはレベルが違う本格的な実験に取り組むことができて嬉しいです。自分で調べて学習する機会が得られたので、さらに頑張って勉強しようと思っています。

 

■部活動について■
 私は現在ゴルフ部に所属しています。大学に入ってからゴルフを始めましたが、思いのほかはまってしまい、部活に燃えています。ゴルフ部は男女比がだいたい同じで、週3回活動しています。先輩方はとても親切でいつも優しくしてくださり、部活以外の場でもよくしてくださいます。丁寧にゴルフを教えて下さるし、イベントも楽しく、また個性的でおもしろい先輩もたくさんいらっしゃって、ゴルフ部に入ってよかったと思っています。これからも部活を頑張りたいです。
 大学での部活は重要だと思います。同じ部活の友達とは特に仲良くなれるし、いろいろな学年の先輩と知り合えることができるのはとてもいいことだと思います。今、司祭の後夜祭に向けて部活の1年生でビデオを作製しています。とっても楽しいです。司祭当日にはたこ焼きも販売する予定で、今から楽しみで仕方がないです。

 

■終わりに■
 この原稿を書くことで、最近忘れそうになっていた初心に帰ることができてよかったです。6年間の大学生活で医師にとって必要な知識・技術・態度を身につけ、人間的にも成長していけたらと重います。常に初心を忘れずに、絶えず学ぶ姿勢を崩さず、医師としても1人の人間としても信頼され、必要とされるようになりたいです。これからも勉強や部活、友達や先輩との関わり1つ1つを大切に、キャンパスライフを充実したものにしていきたいです。

平成19年1月1日




田口


岐阜大学医学部医学科 1年  田口 敦丈

■はじめに■
 はじめまして、晴れて今年入学することが出来た田口敦丈です。幸運(?)にも、「岐阜大学医学会館だより」に原稿を載せて頂くことになりました。拙い文章ですが入学したての今の思いをつづりたいと思います。

 

■医学部を志望した理由■
 私は小さい頃からアレルギー性鼻炎を患っており、病院にかかる機会や薬を飲むことが多く医療の場がとても身近でした。私はもともと薬学部志望でしたが、高校の総合の授業でアレルギー発生の仕組みや対処法を調べているうちにもっと病気や治療法について学びたいと思うようになり医学部を目指すようになりました。また岐阜大学のオープンキャンパスに訪れた際に頂いた医学部のパンフレットに、医学部の教育課程に薬理学というコースがあると知ってより医学部に進学したいと思うようになりました。

 

■岐阜大学を志望した理由■
 私が岐阜大学を志望した最初の理由は私が岐阜県出身だったからです。将来地元に帰り医療活動を行いたいと考えていたので、同県内である岐阜大学を志望しました。また私の尊敬する医師である叔父が岐阜大学出身であったことも志望理由の一つです。多くの方がご存知のように岐阜大学には「チュトーリアル教育」という教育システムがあることや、大学付属病院が新しくなったことにより最先端の設備が整っているということにもひかれました。

 

■授業について■
 大学生活が始まって半年たち、夏休みが過ぎて後期の授業に慣れ始めた頃にこの原稿を書いてます。今年からカリキュラムが変わり1年生という早い段階から医学に触れる機会が多くなり嬉しいです。私は高校時に物理選択で、1年生の時に少し生物を学んだ程度なので一つ一つのことがとても難しいです。しかし新鮮さを持ち自分の興味のあることにより貪欲になっていきたいと思います。岐阜大学の特色のひとつである「初期体験実習」を前期に行いました。いろいろな実習場所で多種多様な医療に触れ、楽しいや嬉しいと感じること、必ずしもキレイ事では語れないような思いをしたりととても考えることが多かったです。本プログラムの主旨とは異なるかもしれませんが、私は「医師を目指す自分」としてより「高校を卒業し新たな社会に踏み出した自分」として成長できたのではと思いました。今は生命科学実習が毎週2つずつあり、分からないことだらけですが教科書で調べ、班員と議論しひとつひとつに取り組んでいます。なんだか「チュトー リアル教育」の先例を受けているような気がする時もあります。医学部に入り、高校生の授業スタイルからの脱却と岐阜大学医学部の特殊教育への入門の両立がとても大変だと実感していますが、入学当初抱いていた志を忘れることなく授業に取り組んでいきたいと思っています。

■部活動について■
 私が医学部に入学して驚いたのは医学部のサークルです。以前より医学部サークルがあるということは知っており、中・高と6年間続けてきたバレーボールにまた入ることにしました。当初の予想を超える部活に対する真剣な態度にとても驚きました。部活で驚いたことにはもう一つあり、縦とのつながりがとても大きいということです。医学部サークルの目玉とも言える「新入部員歓迎会」ではOBの多さや、遠い勤務地からでも自分の所属していた部活の行事にかけつけてくださる先生がたくさんいるということにとても衝撃を受けました。また日々の練習や行動をともにする時では、先輩方に暖かく時には厳しく、時には無理難題をふっかけられながらも見守られとても楽しくやっています。部活で体験する楽しいことや嬉しいこと、退部したくなるほど嫌なことひとつひとつが自らの大学生活を支えてくれており、将来医師となったとき、一人前の社会人になったときに今とは一味も二味も違った人間になれると良いと考えています。また私たちの最 終目標である西医体があるおかげで、向上心と挑戦心を常に保つことが出来てとても良いです。他の大学の医学部サークルと交流をもつこともできとても有意義な学生生活が送れそうです。部活だけでなく医学部ではとても学部内のつながりが強いと感じました。将来人と人の間のやりとりを職業とするので、自分以外の人との付き合いやつながりを大事にしていきたいと思いました。

■終わりに■
 入学してから体験したことや、思ったことについてざっと書きましたが最後にもう一つだけ書いて終わりにしたいです。6年間という長い大学生活でいろいろなことを学び、遊び、体験し考えると思います。しかし、入学当初、つまり今抱いている’人を助ける’という医療にたいする気持ちを忘れず、口だけではなく態度で示せるような医師を目指せるよう頑張っていきたいです。

平成19年1月1日


掲示者
岐阜大学医学部同窓会
事務局長 横山年光

岐阜市柳戸1番1
電話   058-230-6091
FAX  058-230-6092




     
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