教授/科長
矢部 大介Daisuke Yabe
2018年12月から、岐阜大学第3内科にお世話になることになりました矢部大介です。私は、医学生時代、がん免疫療法でノーベル賞を受賞した本庶佑教授のもと分子生物学の手ほどきをうけたことがきっかけで、卒後、直ちに米大学院に進学、家族性高コレステロール血症の原因解明でノーベル賞を受賞したM. Brown、J. Goldstein両教授から代謝学の薫陶を受けました。以後、今日まで糖尿病に代表される代謝疾患の病態理解、新規治療法の開発を目指して基礎研究と臨床研究を展開しております。岐阜大学においても学内はもちろん、国内外のエキスパートの先生方と連携してインパクトのある研究を積極的に発信すると共に、研究マインドをもった若手医師の教育にも邁進したいと考えています。
診療では、関西電力病院 清野裕院長のもと、地域医師会の先生方と糖尿病地域連携パスを立ち上げ、「顔の見える連携」を徹底し、地域の糖尿病診療の質向上に邁進しました。お陰様で糖尿病入院患者数が全国DPC病院中2位となるまでに紹介を頂くことができました。近年、厚労省・日本医師会・日本糖尿病対策推進会議の3者合意で開始された全国の「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」においても地域連携が重要です。地域の先生方のお力添えをいただき、なお一層連携を推進することで岐阜の糖尿病診察の充実に尽力してまいりたく存じます。また、将来的には、再生医療や肥満外科治療など、大学病院ならではの先端医療にも取り組んでまいりたいと考えています。
上述の診療、研究の成就には、やはり人材育成がきわめて重要です。私自身、臨床・研究の場で、すばらしい先生方との出会いから多くのことを学び、医師として、また研究者として研鑽を積んでまいりました。このような経験から岐阜大学から優れた医師を一人でも多く輩出できるよう、学生や研修医に対して、情熱をもって医学教育に邁進してまいりたく存じます。
これまでの診療・研究活動について
- Researchmap: https://researchmap.jp/dai_yabe/
- Googlescholar: https://scholar.google.com/citations?user=oSUq2-gAAAAJ&hl=ja
- KANEN: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000060378643/