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VOICE-岐大医学部から- 内分泌代謝病態学分野からのメッセージ

[ 過去の記事一覧 ]

『VOICE-岐大医学部から-』第95回は,2018年12月に就任されました,医学系研究科 分子・構造学講座 内分泌代謝病態学分野 教授 矢部 大介先生にお話を伺いました。

■医師になられたきっかけは?

矢部教授
略 歴             
1998年 京都大学医学部 卒業
2003年 University of Texas Southwestern Graduate School of Biomedical Sciences 修了
同 年 日本学術振興会 特別研究員
2004年 京都大学医学研究科 分子生物学 助手
2007年 関西電力病院 糖尿病・栄養内科 医員
2009年 関西電力病院 糖尿病・栄養内科 副部長
2011年 神戸大学大学院医学研究科 客員准教授(併任)
2012年 関西電力病院 疾患治療部 部長
2013年 関西電力病院 糖尿病・内分泌・代謝内科 部長、疾患栄養治療センター センター長
2015年

関西電力医学研究所 副所長(併任)、同研究所 糖尿病・内分泌研究部 部長(併任)

2016年 京都大学医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学講座/先端糖尿病学講座 特定准教授
2018年 12月より現職

 高校までアントニ・ガウディのような建築家になって後世に残る建物をつくることを夢見ていました。が、高校1年の生物学の授業で、DNAの二重らせん構造の発見したジェームス・ワトソン、フランシス・クリックを知り、医学研究の分野で、時代が変わっても色褪せない発見をしたいと考えるようになりました。医学部進学後、最近、がん免疫分野でノーベル賞を受賞した本庶佑先生の研究室で分子生物学を学び、卒後は米国の大学院に進学、脂質代謝分野でノーベル賞を受賞したマイケル・ブラウン先生、ジョセフ・ゴールドシュタイン先生に師事しました。帰国後、基礎の研究室で充実した毎日を送っていましたが、学生時代、叔父に連れられ、内分泌学が専門で当時京大総長であった井村裕夫先生を訪問したおり、「臨床で研鑽を積んで、問題意識を深めて研究をしたまえ」といわれたことが常に心の片隅にあり、一念発起、臨床に飛び込みました。研修先の関西電力病院で、糖尿病が専門で当時病院長であった清野裕先生から糖尿病診療のいろはを学ぶ機会に恵まれ、その後、一貫して糖尿病専門医として診療、研究を行うようになりました。

■どのような研究を行っていますか?

 糖尿病、内分泌代謝疾患の病態解明と新規治療法確立を目指して臨床研究、基礎研究、さらにはデータサイエンス研究を展開しています。臨床研究では、インクレチンとよばれるホルモンの分泌や作用に関する研究や神経内分泌腫瘍の発生メカニズムに関する研究を中心に、糖尿病や内分泌代謝疾患の診療の質向上につながる研究を推進したいと考えています。基礎研究では、膵β細胞を切り口に内分泌細胞の機能獲得から老化のプロセスに対する理解を深め、新たな予防・治療法の開発の基盤となる基礎研究を展開したいと考えています。データサイエンス研究では、検診データやレセプトデータなど医療ビックデータを活用して、実臨床下での治療の有効性や安全性の検証はもちろん、IoTやAIを駆使した糖尿病の診療支援システムの開発にも取り組んでいきたいと考えています。糖尿病や内分泌疾患との病態解明や新規治療法の開発に向け、国内外の共同研究、産学連携はもちろん、一緒に研究を行ってくれる大学院生、学部学生を歓迎します。

■教室をどのようにもり立てて行きたいですか?

 何よりも、仲間を増やし、様々な課題を一丸となって解決していくことのできる強いチーム作りが重要です。学部教育・卒後教育を通して、研修医や学部学生のみなさんに、第3内科の対象とする糖尿病や内分泌代謝疾患、膠原病の診療や研究の醍醐味を知ってもらい、ひとりでも多く仲間に加わってもらいたく思います。また、強いチーム作りには若い教室員の独立性を担保することが大切で、カンファレンスや抄読会において、若い教室員も自由に考えを述べ、積極的に意見交換できる雰囲気づくりに注力します。特に、若いうちから国際的な視点をもち科学的に考える力を培ってほしいので、国際学会への参加や論文発表を積極的に支援します。もちろん、診療や研究に関する最新の知見を取り入れるべく、国内外の著名な医師・研究者を招聘して研究会や講習会を定期開催し、関連病院の仲間にも参加してもらい連携強固をはかりたいと考えています。女性医師をはじめ多様な人材が、やりがいを感じながら、臨床、研究で活躍できる環境整備につとめたいと考えています。

■医師を目指す学生へのメッセージ

 第3内科の使命は、高度なスキルをもつ専門医とコメディカルの育成、チームによる患者さんの適切なケアにあると考えています。第3内科が対象とする糖尿病や内分泌代謝疾患、膠原病の診療では、ひとつの臓器だけでなく、全身を診ることはもちろん、患者の心理や社会的状況を十分に考慮して、看護師や管理栄養士などコメディカルと連携して、全人的な医療を実践するスキルが要求されます。このようなスキルの習得には少し時間がかかりますが、急を要する処置などが比較的少ないため、皆さんのライフ・ステージに合わせて診療、研究に取り組むことができます。潜在的な患者さんの数に比して、専門医の数は未だ十分でなく、一人でも多くの医学部生のみなさんに、糖尿病や内分泌代謝疾患、膠原病の診療や研究に興味をもってもらい、チームの一員として一緒に働いてくれることを期待しています。

 


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