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VOICE-岐大医学部から- 退職教授からのメッセージ

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『VOICE-岐大医学部から-』第88回は、平成30年3月をもって退職される、医学系研究科 病態制御学講座 循環病態学分野 教授 湊口 信也先生にお話を伺いました。

■教員生活を振り返って

湊口教授
略 歴             

1952年生まれ、専門は循環器学。
1978年に岐阜大学医学部卒業。1983年に岐阜大学大学院研究科博士課程を修了後、岐阜大学医学部附属病院第2内科医員、助手として勤務。1989年からオーストラリア メルボルン大学医学部留学を経て、1990年岐阜大学医学部第2内科助手として復職。同講師、同助教授を経て2007年より岐阜大学大学院医学系研究科循環病態学/呼吸病態学 教授 。2012年から副研究科長、副学部長を務め、2016年から2年間医学系研究科長・医学部長を務めた。

2018年3月をもって退職。
日本内科学会(内科認定医、総合内科専門医、評議員)、日本循環器学会(理事、評議員、循環器専門医)、日本心臓リハビリテーション学会(理事、評議員、指導士)、日本高血圧学会(評議員、専門医)、日本心臓病学会(評議員、FJCC特別正会員)、日本心不全学会(理事、評議員)、American Heart Association(AHA)(Premium professional member)、European Society of Cardiology (ESC)(FESC, fellow of European Society of Cardiology)。

 昭和53年3月に岐阜大学医学部医学科を卒業後、岐阜大学第二内科に入局してから40年が経ちました。昭和61年4月に助手に採用され、その後講師、准教授を経て、平成19年5月から循環病態学・呼吸病態学(第二内科)の教授に就任し、一貫して岐阜大学の教員として働かせていただきました。昭和47年に岐阜大学に入学以来、46年間岐阜大学でお世話になったことになります。振り返りますと、健康にも恵まれ、若い頃から目の前に見えている成すべきことを一つ一つ夢中でやってきた結果、退職の日を迎えることが出来たのは大変ありがたいことであると思います。第二内科は循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科を担当する大所帯で、医局員の皆さんと協力し教育・研究・診療の3本の柱をバランスよく実践し運営していくことを心がけてきましたが、おかげさまで充実した教員生活をおくれたと思います。制度上の大きな変化は、平成16年から始まった新臨床研修制度であったと思います。この制度以降は医局の役割も大きく変化し、日本中の地域医療のあり方が問われ続けていると思います。さらに、平成30年度から始まった新専門医制度により、地域医療がさらにどのように変化していくかを注意深く見守る必要があります。今回、無事に定年退職を迎えることが出来ましたことに、皆様に心より感謝申し上げたいと思います。    

 

■次世代へのメッセージ

 私が医学部の教育を受けた当時は、教養学(1、2年生)、基礎医学(3、4年生)、臨床医学(5、6年生)で構成されていました。教養学では2年間という時間的な余裕があり、自然科学、人文科学、語学(英語、ドイツ語、フランス語、中国語などの中で、必修科目と自由選択科目から、幅広い領域の学問を勉強する機会に恵まれていました。クラブ活動に熱中したり、様々な書物を読む時間も十分にあったように思います。一見、長すぎて無駄と思える余裕ある教養学の2年間が、卒業後の長い医師としての人生の人格的基礎を形成するためには大切な時間であったように思います。3、4年生では解剖学、病理学、生理学、生化学、薬理学、微生物など医学の基礎をきっちりと学ぶ2年間となりました。5年生になり、ようやく臨床医学の系統講義、臨床講義が始まり、6年生では各臨床講座を回る臨床実習に明け暮れました。時代とともに教育方法は大きく変化し、最近の医学教育は、勉強すべき医学知識が膨大なものになってきているため、臨床医学を学ぶ時期を前倒しし、その時間を確保しています。その結果、基礎医学を学ぶ時間が以前に比べてかなり短縮され、さらに基礎医学専攻を希望する医師も激減しているのが現状であると思います。私自身は臨床医ですが、基礎医学分野の教員を増員し、基礎医学教育時間の拡大と充実をはかることが、基礎医学にしっかりと裏打ちされた臨床医学の発展にも繋がり、日本の医学・医療のさらなる発展の鍵を握っていると考えています。

 

 


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