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VOICE -岐大医学部から- 退職教授からのメッセージ

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『VOICE-岐大医学部から-』第75回は、平成28年3月をもって退職される、医学系研究科 分子・構造学講座 分子生理学分野 教授 惠良 聖一先生にお話を伺いました。

■ 教員生活を振り返って

惠良教授
略 歴
1950年生まれ、専門は分子生理学。
1975年岐阜大学医学部卒業。
岐阜大学医学部助手(生理学第2講座)、同講師、ボストン大学医学部生物物理学教室留学を経て、1990年より岐阜大学医学部教授。2016年3月をもって定年退職。
日本病態生理学会 理事(2004-現在)。
生体医工学シンポジウム ベストリサーチアワード受賞(2008年)。

「研究者」になりたいというのが、小さい頃からの私の夢でした。そうは思っていても学部の最終学年の頃、進路を考えるうえではやはりそれなりに悩みました(直ちに基礎医学分野に進むか否か)。しかし後々後悔したくはなかったので、自分の思いに従って、基礎医学の大学院に進みました(さらにどの分野に進むかでも悩みましたが)。

結果的には、そのまま研究者生活=教員生活となり、今そのような生活に一応の区切りをつけるわけですが、自由な発想のもとに教育・研究が出来たということは'楽しかった'の一言に尽きます。しかし研究内容と専門分野の講義内容とはまったくパラレルではありませんので、生理学全体の中での自分の守備範囲の講義の最初の準備は思った以上に大変でした。ただ、座学中心の授業形態からテュトーリアル教育になってからは、逆に講義時間も激減した分、学生と接する時間も減って'教える'という楽しみも減りました。

これまでの教員生活で印象に残るのは、やはり医学部・附属病院の移転統合です。長年の懸案事項がようやく実を結び、柳戸キャンパスに統合移転できたことは、本学部にとっても良かったことだと思います(ただ、移転事業の実務は非常に大変でしたが)。

最後に、運営交付金減額に起因する基礎教育分野の削減が懸念されます。基礎教育の減退は後々必ず臨床医学への悪影響がボディブローのように利いてきますので、マイナス影響を少しでも減らす手立ては今から考えておく必要があります。

 

    
写真3

選択テュトーリアル の学生と(鵜飼観覧後に)

写真2

病態生理学会の懇親会にて

■ 次世代へのメッセージ

人生は一度っきり。一回しかないので、自分の好きなこと(やりたいこと。ゆめをもつ)をしよう。そのためには、早めに目標、それも二本立ての目標(近未来の目標と、10年後を見据えた遠い将来の目標)を立てて、それらを実現するためのストラテジーを練る。そうすることで、毎日が充実したものとなるでしょう。

文科省による国立大学の3分類では、岐阜大学は「地域活性化の中核的拠点大学」に分類され、大学自体もそれに適合するような将来ビジョンを掲げています。しかしそれはそれとして、そのような日々の生活に流されることなく、常に世界に目を向けよう。現在、スポーツの分野、音楽の分野、芸術の分野等それぞれの分野で日本の若者たちが世界を相手にトップクラスで活躍しているのを見ていると、日本人ってまだまだ捨てたものではないことを実感します。

山中教授によるiPS細胞の樹立や大村特別栄誉教授による創薬の実現なども、どちらかと言えば一個人の発想や努力によって具現化されてきています。幅広い思考力と柔軟な発想力をもってすれば、今後新たな発見・発明も決してゆめではないでしょう。自分の力で道なき道を切り開いて行くって、わくわくしませんか。

 

《最終講義 開催風景》
最終講義1 最終講義2 最終講義3

 


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