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VOICE -岐大医学部から- 放射線医学分野からのメッセージ

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『VOICE-岐大医学部から-』第72回は、2015年9月に就任されました、医学系研究科 腫瘍制御学講座 放射線医学分野 教授 松尾 政之先生にお話を伺いました。

■ 医師になられたきっかけは?

松尾教授
略 歴
1998年 岐阜大学医学部 卒業
 同 年 岐阜大学医学部附属病院 臨床研修医
2003年 癌研究会附属病院 放射線治療研修医
2004年 岐阜大学大学院医学研究科 (放射線医学) 修了
 同 年 岐阜大学医学部放射線科 助手
2005年 木沢記念病院 放射線治療科 部長
同 年 ウィスコンシン大学マディソン校 研究員
2011年 アメリカ国立衛生研究所(NIH) 研究員
2014年 名古屋市立大学医学部 放射線科 准教授
2015年 9月より現職

私は,実家が網元ということもあり,最初から医師になろうと思っていたわけではなく,将来は,地元に戻って実家を継ぐと漠然と思っており,工学部へ進学していました。そして,最終的に田舎へ帰ることになるなら,若いうちに好きなことをしようと,在学中,2年ほどバックパッカーとして主に米国を回っていました。帰国後,田舎の漁師町に戻って故郷に貢献するならどのような仕事が良いかを再度考えた結果,医師になろうと思い立ち,医学部を受験し,医師への途を歩み始めました。

 

■ 放射線医学の道へ進んだ理由は?

医学部卒業時は,頭頸部外科医になり,微小血管手術(オペ室で顕微鏡を見ながら手術)をしたいと思っていました。しかし,医師を目指すまでに寄り道をしていたので,外科医となるには遅いと考え,外科に代わるような治療法をしているのはどこかと考えた結果,放射線科を選びました。実際,癌になる人が半数,そのうち3人に1人は癌で亡くなる時代です。こうした状況下において,癌治療の三本柱の1つである放射線に将来の可能性を感じたのです。

最初は,血管造影を利用した手法が日本に入ってきた頃で,血管造影法を使って患者さんを治療する医師を目指していました。しばらく経験を積んで自信がついてきた頃,放射線科の中に,癌患者治療の治療部門があることを知りました。当時,癌患者に対する放射線治療の重要性が広がり始めた頃で,自分に向いていると感じ,本格的に,大学院の途中で放射線治療部門に移りました。そして,放射線の先進の技術を学ぶため,東京の癌研究会附属病院で研修し,大学院を修了後,放射線科医になりました。

 

■ 教室をどのように盛り立てて行きたいですか?

松尾教授

岐阜県の癌診療における放射線治療は必ずしも充足しているとは言えません。名古屋等の大都市に比べると,ハード面もソフト面も半分程度の充足率です。これを充足するのが私の仕事だと思っています。放射線治療が充足していないため,県外へ流出する県内の患者を,県内で治療できるように尽力したいと思っています。

私は,ウィスコンシン大学で,IMRT(強度変調放射線治療)という,患部のみに放射線を当て,患者さんに合わせた放射線治療を行うことを学び,国内のパイオニアとして,岐阜県内の民間病院において,国内で2番目にこの治療を開始しました。結果,岐阜県内においてもニーズがあることを実証しました。しかしながら,岐阜県の拠点病院における放射線治療体制は,まだ不十分であると感じています。粒子線治療は,国内では多くのところで始まっていますので,岐阜県でも粒子線治療の体制が取れるようにしたいと思っています。また,アメリカ国立衛生研究所(NIH)では,放射線の基礎研究を学びましたが,他の科と違って全国的に未熟な領域であることを実感しています。国内において,放射線の基礎研究ができる大学が少ないことから,放射線基礎研究も岐阜大学でできるようにしたいと思っています。

 

■ 医師を目指す学生へのメッセージ

松尾教授

私は,バックパッカーをするため,いろいろなアルバイトをしましたし,ラグビー部に所属し,スポーツを通して,人とのつきあい方も学びました。いろいろな経験をして,視野を広げることは,医師にとって大切なことだと思いますので,ぜひみなさんにも,いろいろな経験をしていただきたいと思います。また,医師として私が一番大切であると思うのは,最後まで責任をとるという覚悟をもって患者様の治療に当たることです。患者様を診る責任,治療に当たる責任を大切にできる医師を目指して欲しいと思います。

 


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