岐阜大学医学系研究科・医学部


MENU




学内組織




学内専用ページ


VOICE -岐大医学部から- 看護学科長からのメッセージ

[ 最新の記事 ]   [ 過去の記事一覧 ]

『VOICE-岐大医学部から-』第61回は、平成26年4月より医学部 看護学科長に就任された医学部 看護学科 地域・精神看護学講座 精神看護学分野 教授 奥村 太志先生にお話を伺いました。

■ 看護学科長としての抱負

奥村学科長
略 歴
1978年 日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科 卒業
1984年 愛知県立春日井看護専門学校 卒業
1985年 愛知県立城山病院 看護士
1998年 愛知淑徳大学大学院コミュニケーション研究科博士前期課程 修了
  名古屋大学医学部保健学科看護学専攻 助手
2000年 名古屋市立大学看護学部 講師
2003年 愛知淑徳大学大学院コミュニケーション研究科博士後期課程 修了
2004年 岐阜大学医学部看護学科 助教授
2006年 学術博士 取得
2008年 岐阜大学医学部看護学科 教授
2014年 4月より現職

本学科の大学院教育は、看護教育者の育成を主に行っていますが、大学院入学者が減少したり、少子化が叫ばれる中、近隣で看護系大学が相次いで新設される状況を考えると、本学科は危機的状況にあるのだと思います。岐阜県以外の地域からも入学を志望するような魅力が必要です。学科長としての任期は1年間ですが、本学科の魅力や強みをいかに形にしていくのかが、当面の課題であると考えています。

また、大学の役割として教育がありますが、学生だけではなく、新人看護師への基礎教育として我々教員が教育にあたったり、主任や師長クラスの看護師には、感染防御や病院の管理方法など、ニーズに即した新しい知識や理論を提供できるかと思います。

岐阜県の地域性として、山間部に過疎の地域があり、この地域に必要な人材をどのように育成していくかも重要だと思います。この地域で頑張っている看護師などは、少ない人数で運営していることもあり、なかなか本学科に学びなおしに来る機会がありませんので、そのような人たちが再び学べる仕組みを考えなければなりません。

これらのことは、県看護協会や病院や訪問看護ステーションなどと協働して、より質の高いケアを実践する専門職の育成を行い、その専門職が自ら向上していけるような教育の在り方、そのために本学科がどのような役割を果たしていけるのかについて探求していきたいです。

 

■ 看護師を目指したきっかけは?

母親が病弱で、私が幼少の頃から長い入院生活を送っていました。この影響から福祉や医療に関心を持ち、精神のケースワーカーを目指して大学に進学しました。しかし、卒業当時のケースワーカーの仕事は、現在のように患者さんを個別でサポートをするのではなく、診察の補助をしたり病院経営の事務的補助員をするような時代で、そんな仕事に失望していたところ、看護師ならばより患者さんの役に立てるのではないかと思い、看護の道を追及することにしました。

奥村学科長

看護師になってからは、精神病院で約20年間勤務し、40歳を過ぎて大学の教員になりました。臨床経験が長かったので看護教育からはかけ離れていましたし、患者さんと接することができず喪失感に襲われることもあったり、教員になりたての頃は相当苦労しました。

当時は、専門である精神系だけでなく、看護学科で行う成人系・基礎系・小児系などの全ての実習をたった4人の同僚達と担当し、一年中実習ばかりやっていました。今思えば、看護教育でもっとも重要な看護実習の指導をすべての科目で経験できたことが、とても大きな自信に繋がりました。

 

■ どのような研究を行っていますか?

研究は、精神看護に関すること全般です。精神疾患についての理解や看護をはじめ、対人関係やストレスなど、健康な人のメンタルヘルスなども研究テーマにしています。

精神の病気の中で気質の問題となるものは、脳の中のホルモンの異常ですので、投薬で改善することができます。しかし、投薬では改善されないパーソナリティ障害や感情障害など、近年は身近に問題を抱える人が多くなってきており、現状の問題や課題と直面している人に向き合い相談に乗りながら、研究や指導を行うことが多くなっています。

 

■ 看護師を目指す学生へのメッセージ

奥村学科長

看護を学ぶということは、人と向き合う時の『態度』を身につけていくことにあると私は考えています。病気によって生活能力が低下した人には、質の良い看護技術が必要です。もちろんその技術が、なぜ必要なのかという知識も必要です。

気持ちが萎えて弱っている人を支えたいと考えたときに、励ますことばかりが支えではありません。時には一緒に泣いてあげることも支えになります。

それらを統合して実践できることが看護には必要です。大切なことは、知識・技術・行動が本当に患者さんや住民の方々に役立つことです。看護する側の自己満足では質の良いケアには繋がりません。真摯に人に向き合うときの態度が基盤にあって、可能になるのだと考えています。看護を学ぶことは、人として成長していく過程であると思います。看護師を目指している皆さん一緒に探求しましょう。

 


問合せ先  〒501-1194 岐阜市柳戸1番1  岐阜大学 医学系研究科・医学部   電話:(058)230-6000
Copyright © 2009-2015 Gifu University School of Medicine. All Rights Reserved.