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VOICE -岐大医学部から- 整形外科学分野からのメッセージ

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『VOICE-岐大医学部から-』第54回は、2013年9月に着任されました、医学系研究科 病態制御学講座 整形外科学分野 教授 秋山 治彦先生にお話を伺いました。

■ 医師になられたきっかけは?

秋山教授
略 歴
1988年 京都大学医学部 卒業
1989年 松江赤十字病院 整形外科医師
1991年 神戸市立中央市民病院 整形外科専攻医
1998年 京都大学大学院医学研究科 修了
1999年 テキサス大学MDアンダーソン癌センター ポスドク
2004年 京都大学 助手
2007年 京都大学産官学連携 准教授
2012年 京都大学整形外科学 准教授
2013年 9月より現職

興味があった分野は全て理系でした。分からないことを解き明かしたい気持ちが強くあったからだと思います。

小学生の頃から星を見ることが好きでしたので、宇宙がどのように生まれ、成り立っているのかを研究する物理学や量子力学に関心がありました。また一方で、生物がどのように進化していったのかを探求する、化石の発掘や考古学にも惹かれました。その中でも、ヒトや動物がどのように生きているのか、生命現象を探求することに一番の興味があり、高校3年生の時に医学部を目指すようになりました。

医学部に入学し、医学教育を受けるにつれて、病気で苦しんでいる方を助けたい気持ちが強くなり、臨床医として働きながら、新しい治療法の開発や研究に取り組んでいこうと考えるようになりました。


■ 整形外科学の道に進んだきっかけは?

整形外科は内臓を診ませんが、それ以外の首から下の運動器全部を担当します。幅広く全身を診ることができる医師になりたい気持ちと、投薬や検査などで治療をする内科的な治療よりも、外科的な治療で治してあげたい気持ちが強くありました。

また、私が学生当時の整形外科学の研究は、材料学や手術手技が主で、分子生物学的な研究はあまり盛んではありませんでしたが、Bone Morphogenetic Protein(BMP:骨形成因子)が発見されて、整形外科領域でも分子生物学的な研究が発展していく可能性を感じ、整形外科学の道に進みました。

整形外科学は機能再建学です。関節や骨が悪い患者さんに手術を行い、より良い生活を送れるようになっていただけます。多くの患者さんが元気になって帰って行かれることは、医師にとってやりがいであり魅力だと思います。

秋山教授

手術的治療以外にもリハビリを専門にしたり、投薬治療などの保存的治療も行えます。整形外科医として地域に貢献することも開業することも可能です。

研究面では、遺伝子やタンパクなどの基礎的な研究から人工材料や手術手技などの臨床研究まで行えます。臨床・研究の両方で幅広く活躍できる分野だと言えます。


■ どのような研究を行なっていますか?

特定の臓器や筋肉や骨ができるために必要不可欠な遺伝子をマスター遺伝子と呼びますが、軟骨ではこの遺伝子がまだ見つかっていませんでした。京都大学では培養細胞を用い、留学先のテキサス大学では遺伝子改変動物を使用して、軟骨がどのようにして出来るのかを遺伝子レベルで研究し、軟骨マスター遺伝子Sox9の機能を明らかにしてきました。

お年寄りに多い軟骨が擦り減ってしまう『変形性関節症』という病気があります。軟骨は自然治癒することが難しい組織ですので、重症な患者さんは手術で人工関節に置換しなければなりません。軟骨のベーシックな部分を明らかにして、手術をしなくても治療できる方法を開発できないか研究しています。


■ 医師を目指す学生にメッセージをお願いします

秋山教授

自分は何に興味があって、将来どのような医師になりたいのかを、学生のうちにぼんやりとでも良いので持って欲しいと思います。"Having a fun."というと遊んでいるイメージがあるかもしれませんが、医師として働いていく中で、自分が興味を持ったことや、患者さんが治ったときの喜びなど、学問的な fun を色々と感じて、やりがいを持った医師になって欲しいと思います。

新しい治療法の開発に興味を持ち、現在の治療法の問題点を見つけ、それを解決できる力を養い、問題意識を持ちながら日常の診療にあたって欲しいと思います。

卒業後は学外の病院で研修する学生が多くいるとは思いますが、ある程度の年齢に達してから、学位や専門医の資格を取得したり、大きな病院で腕を振るいたいとか、留学をしたいとか、アカデミックな環境に身を置きたくなった時など次のステップに進む時は、是非、出身大学に戻りチャンスを掴んでください。



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