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VOICE -岐大医学部から- 基礎統合実習を開催

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平成25年8月5日から9日にかけて基礎統合実習が本学部で開催されました。この実習は参加を希望する意欲ある医学生を対象に開催され、本学の学生5名以外に北海道大学・新潟大学・東京大学・昭和大学・順天堂大学・藤田保健衛生大学・近畿大学から合計16名の学生が参加し、実習に挑みました。

■ 基礎統合実習とは?

森田教授
神経統御学講座 生理学分野教授 
森田 啓之先生

言うまでもなく、医師は患者という複雑生命体に対して多角的にアプローチすることが求められる。マニュアルでは対応できない未知の疾患に直面したときに必要となるのは、いわゆるリサーチマインドである。患者を観察し、仮説を立て、その仮説を証明するためのプロトコルを考え、実施し、最初の仮説と照合して新たな仮説を導き出すという研究手法と同じ考え方が必要となる。すなわち、良医とはリサーチマインドを持ったphysician scientistである。センター試験,コアカリキュラム,CBT・OSCE,国家試験の負の面として、職業教育専門学校化しつつある現在の医科系大学にあって、いかにリサーチマインドを涵養するかが重要となる。

かつては、基礎医学実習がこのために大きな役割を担っていた。しかし、人手不足と時間的制約のため、キットですむ実習,すでに抽出されたサンプルを用いる実習,被験者を用いた臨床検査的実習,マニュアル通りに進める実習の増加に繋がり、リサーチマインド育成とはかけ離れたものになってしまった。そこで、基礎医学系で実施されている実習を統合し、時間的制約をなくして、研究者が日常的に行っている観察、仮説提唱、実験企画、実験遂行、データ分析、仮説検証、更なる仮説提唱の研究サイクルを体験する実習を毎年夏に岐阜で開催しており、今年で9回目となる。

この実習にマニュアルはない。学生は与えられたシナリオから問題点を抽出し、その問題点を解決するための実験を自ら企画し、実験を遂行する。何をやるかは学生任せ、我々教員はただ見守るのみである。自ら学んだ学生は5日間で見違えるように成長した。


《参加者の声》
  • 初日のディスカッションの内容がほぼ理解できず、こんな実習に来なければ良かったと思っていました。しかし、疑問に思ったことは、どんなことでも先生や参加者に自分が納得できるまで質問できたことで、何をやっているのか理解し、実験についていくことができた。生理学に興味はなかったが、来年もぜひ参加したいと思っている自分自身にびっくりしている。
  • 実験の自由度が高いため、テーマを決める・テーマについて考察するといった思考的トレーニングとオペやデータ計測といった技術的トレーニングが一度に行えたことが大変魅力的だった。
  • 他大学の学生と未知の項目について、ディスカッションし、考え、実行するというのは講義では経験できないことであり、研究がいかなるものかを知ることができると共に、その奥深さ、面白さを知ることができた。医学を学ぶことへの大きなモチベーションとなった。
  • 議論の進め方・実験の設計・考察のための知識など、今後に向けての刺激と収穫が得られ、さらに参加者相互の交友関係も広げることができ、極めて有意義であったと思う。
  • 参加者のレベルが非常に高く、基礎研究を職業にすることのハードルの高さを思い知った。これから進路を深く考えるうえで大変良い経験になった。外科的手技が楽しいことがわかったので、臨床の道に進むならば外科を目指したいと思った。

《基礎統合実習 開催風景》
ディスカッション01 ディスカッション02 ディスカッション03
実習の様子01 実習の様子02 実習の様子03
実習の様子04 成果発表 参加者



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