岐阜大学医学系研究科・医学部


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VOICE -岐大医学部から- 留学生からのメッセージ

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医学系研究科・医学部には平成24年度現在、ブラジル,ベトナム,スウェーデン,韓国,中国からの留学生が在学し、勉学,研究に勤しんでいます。『VOICE-岐大医学部から-』第42回は、日本から見て地球の裏側にあたるブラジルより、研究生として留学されているOno Caldeira Kiyoko Luma(大野・カルデイラ・キヨコ・ルマ)さんにお話を聞きました。

■ 日本に留学してみて

大野さん
略 歴
ブラジル リオグランデ・ド・スル州出身
2011年 セントロ・ウニヴェルシターリオ・メトジスタ大学 理学療法学科 卒業
2012年 4月より本学に1年間留学

祖父母が岐阜県の出身で、血縁者に岐阜県出身者がいると応募することができる岐阜県県費留学生の試験に合格して、日本に留学することができました。不安な気持ちで日本の空港に到着すると、岐阜県の担当の方が空港まで迎えに来てくれていて、とても安心しました。

ブラジルでは日本の先生は厳しいと聞いていました。私は主に理学療法士の先生方から専門分野を教わっていますが、作業療法士や言語聴覚士や整形外科学の医師の皆さんからも、とても優しく教えてもらっています。病院での研修以外にも日本語や日本の文化を教えてもらったり、旅行にも連れて行ってもらいました。私はお世話になっている方々に、ブラジルの文化やポルトガル語を教えたりして、すごく楽しい日々を過ごしています。

先日、広島県の宮島を訪れましたが、とても素敵なところで好きになりました。帰国までには岐阜県の白川郷にも行ってみたいです。また、ブラジルではなかなか体験できないスキーやスノーボードにもチャレンジしてみたいです。


■ ブラジルと日本の違いは?

大野さん

ブラジルでは自分の意見をはっきり言います。日本人は考えていることが分からない時があり、戸惑ってしまうことがあります。

日本はブラジルに比べて健康な高齢者が多いと思います。食生活や健康への意識が高いのではないでしょうか。

ブラジルの主食は米と小豆に似た豆ですが、日本での食事に困ることはあまりありません。ブラジルではシュハスコという肉の串焼きや骨付き肉をよく食べますが、ホルモンなどの内臓はほとんど食べません。ブラジルにはカレーがなかったので、日本で食べたカレーがとても美味しく、1週間カレーを食べ続けたりしました。

父の仕事の関係で、6歳から13歳まで長野県茅野市に住んでいて、日本の小学校に卒業まで通いました。日本の小学校は勉強だけではなく礼儀についてもしっかり教えてくれます。例えば、他の生徒が発表している時は静かに聴くとか、座るときや本を読むときの姿勢など細かいところを説明しながら教えてくれます。ブラジルの授業は半日だけで、生徒は学校で勉強をするだけです。勉強の大切さと礼儀を身につけることが出来た日本の小学校に通えたことは、私にとって非常にプラスになっています。

私が学生だった頃のブラジルの修業年数は、小中学校が8年、高校が3年で、大学はコースによって修業年数が違い、私が卒業した理学療法士のコースは5年でした。ちなみに工学部は5年で、医学部は6年です。大学は7時半から授業が始まります。午前中は講義があり午後からは病院実習になります。1年生は見学実習になりますが、早い時期から患者さんを相手にした実習があり、実習期間は3年半にも及びます。

ブラジルでの理学療法士の医療行為の範囲は広く、心電図検査をすることも出来ますし、人工呼吸器の気管挿管の行為も認められています。しかし、取得した医療資格は取得した州でのみ有効です。違う州で理学療法士として働くためには、その州で必要な単位を追加で取得しなければなりません。

日本は健康保険制度が充実していると思います。ブラジルには税金で賄われている無料の健康保険と掛け金を支払って加入する民間の健康保険があります。無料の健康保険では、受診できる病院が限られていたり、専門医に診てもらおうとすると3ヶ月待ちは当たり前です。民間の健康保険は高額で、年齢とともに保険料が上がるシステムになっており、契約者はまだまだ少ないです。


■ 帰国したら何がしたいですか?

大野さん

帰国したらお母さんと抱き合いたいです。ブラジルの挨拶は、頬にキスをして抱き合う暖かい挨拶です。日本の挨拶は頭を下げるだけですので、私からすると寂しい感じがします。

脳卒中を患われた方のリハビリメニューを考えることに興味があるので、帰国後はそれを専門にして働きたいです。ブラジルでは医師が在籍していなくてもリハビリクリニックを開業することができるので、将来は自分のクリニックを持つことが夢です。



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