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VOICE -岐大医学部から- 免疫病理学分野からのメッセージ

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『VOICE-岐大医学部から-』第37回は、2012年7月に着任されました、医学系研究科 腫瘍制御学講座 免疫病理学分野 教授 竹内 保先生にお話を伺いました。

■ 医師になられたきっかけは?

竹内教授
略 歴
1986年 高知医科大学医学部 卒業
1988年 米国ニューヨーク州立ローズウェルパーク記念癌研究所 ポストグラジュエートフェロー
1990年 高知医科大学大学院医学研究科 修了
1990年 高知医科大学第3内科 助手
1991年 国立精神神経センター 厚生技官研究員
1997年 高知医科大学第2病理 助手
2003年 高知大学医学部病理学講座 講師
2006年 高知大学医学部病理学講座 准教授
2012年 7月より現職

いろいろなきっかけがありましたが、小学生の頃、病弱で長期間入院しなければなかった体験も医師を目指したきっかけの1つです。

新設間もない高知医科大学3期生として入学してからは、大変開かれた大学の雰囲気のなか、新進気鋭の先生方の指導に恵まれ、学生の頃より病理学に接することのできる、いま思い返せば得難い教育環境で学ぶことのできたことが私の原点となっています。 卒業後、血液内科医・呼吸器内科医として5年間ほど勤務し、海外留学先で研鑽し、帰国後は研究所で専門領域を学び、現在に至っています。


■ 教室をどのように盛り立てて行きたいですか?

病理学はさまざまな疾患の成り立ちを理解する基盤となります。なかでも病理学の魅力のひとつは、自由度が高く、疾患を包括的にみることが出来るところだと思います。

例えば、肥満に関連する遺伝子の異常があり、それが一因となって糖尿病を発症された患者さんがみえるとします。他方では、肥満の方にある種の癌が多い傾向がみられたとします。そうすると、糖尿病を専門に診ている内科医・大腸癌を診る内視鏡医・さらに手術を行う外科医などが、患者さんの診療治療と関連しますが、それぞれの専門とするお立場から糖尿病や癌をみられ、治療され、あるいは研究し理解されることには、ご専門の別々の視点から検討されることになります。病理学は多方面から包括的に疾患を検討することに長けていますので、糖尿病・癌を包括的に関連付けて理解することに適していると思います。

また病理学は大変に裾野が広い学問です。患者さんの組織・細胞検体から病気の診断を行う病理学があり、また疾病の原因を動物実験や培養細胞実験を用いて実証・確認する病理学もあります。

人体の病気を診断していく病理学、実験的な手法を用いて病態を実証・確認していく病理学を包括した病理学を目指す教室にして行ければと考えています。


■ どのような研究を行なっていますか?

竹内教授

DNAというものは、伸ばしてしまうと非常に長いものですので、コンパクトに折りたたんでDNAを核に収納する機構が真核細胞には備わっています。まだ十分には明らかにされていないこともあるのですが、いったん折りたたんで収納されてしまったDNA情報を必要な時に引き出せるように立体構造を解きほぐす機構があり、代表的なものはクロマチン再構成機構と呼ばれています。近年、このクロマチン再構成の機能が異常を起こすと腫瘍を発生することがわかってきました。私は、このクロマチン再構成の機能異常がもたらす病理の研究を行なっています。


■ 医師を目指す学生にメッセージをお願いします

竹内教授

岐阜大学の学生さんは医療に携わりたいという志を持ち、厳しい入学試験を合格してきています。ですから、私は岐阜大学の学生さんのもつ高い能力・自主的に学ぶ力を尊重したいと思います。そのうえで、私にできるお手伝い・教育を考えていきたいと思っています。

在学中にはCBT,OSCE,臨床実習,卒業試験,研修医になればまた専門医修得のための試験があり、節目となる関門がいくつも設けられています。 病理学はさまざまな疾病を理解するうえで、基盤となる知識が、先達の先生のたゆまぬ努力により蓄積されつづけています。在学中に疾患を包括的に理解したいと思われた時や、あるいは卒業後も臨床で患者さんをまえにして、疑問点がでてきたときなどは、病理学の立場から、一緒に学んでいければと思います。それが、地域や社会に貢献する一歩になるのかもしれません。



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