岐阜大学医学系研究科・医学部


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VOICE -岐大医学部から- 医学系研究科・医学部長からのメッセージ

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『VOICE-岐大医学部から-』第34回は、平成24年4月より医学系研究科・医学部長に就任された分子・構造学講座 病態情報解析医学分野 教授 清島 満先生にお話を伺いました。

■ 医学系研究科・医学部長としての抱負は?

清島学部長
略 歴
1978年 岐阜大学医学部 卒業
岐阜大学医学部附属病院 第1内科 医員
1984年 岐阜大学医学部附属病院 中央検査部 助手
1994年 同 講師
1997年 岐阜大学医学部 臨床検査医学講座 教授
医学部附属病院 中央検査部長,輸血部長を併任
2004年 岐阜大学大学院医学系研究科 病態情報解析医学分野 教授
2008年 岐阜大学大学院医学系研究科 副研究科長
2012年 4月より現職

まず、研究に力点を置きつつ、医学教育の発展、そして地域医療のさらなる充実に努めたいと思います。これらを達成するために、医学科卒業生をなるべく岐阜大学に残ってもらえるような努力をしたいと考えています。

本学部の活性化においてネックとなっているのは、マンパワー不足です。以前は、半数近くの医学科卒業生が附属病院を研修先に選んでいたのですが、平成16年から始まった新医師臨床研修制度以降、都市部の病院を研修先に選ぶ学生が多くなりました。研修終了後に大学に戻ってくる卒業生も少なく、『いまさら大学には戻れない』と感じる方がいるようです。

研修や臨床医として経験を積むうちに、研究をやってみたいと思う時期が来ると思います。そのような時、大学あるいは関連病院に残っていれば、外部のその他の病院よりも研究に携われるチャンスが多くあります。

また、研修先の都市部の病院で、その後常勤の医師として勤務できれば良いのですが、医学部の学生定員が増える中、あと5~10年もすれば都市部の医師数は過剰気味になるのではないかと思われます。大学に残り、やりがいがある研究や地域医療などに触れ、将来を見据えた設計を立ててもらいたいと思います。

ただ、その一方で卒業生が大学に残らない理由が大学側にもあると思います。学生や附属病院で研修を行っている若い医師たちの生の声に謙虚に耳を傾け、1つでも改善すべきところは直して行きたいと考えています。

附属病院に若い医師が増えれば、研究や診療や教育にゆとりを持ってあたれるのではないかと考えています。


■ どのような研究を行なっていますか?

清島学部長

臨床医として消化器内科の医局に所属し、診療に従事していた頃に研究に興味を持ちはじめ、リポタンパク代謝をテーマに研究をスタートしました。

当時の検査部の教授がリポタンパクの中でも特殊なLp(a)リポタンパクの研究を行なっていたことから、検査部に異動し血液中の脂質関係の研究を続けています。

現在は、動脈硬化とリポタンパク代謝の関連性の研究から発展し、各種サイトカインが動脈硬化に対して促進的に働いているのか、抑制的に働いているのかを研究しています。また、コレステロールを下げるスタチン系の薬には希に筋肉に障害が出る副作用がみられますが、その原因は筋細胞中のカルシウムの動態異常とされています。そこで、私達は血液中のリンパ球内カルシウムの変化を測定して、副作用発現のスクリーニングとして利用できないか検討しています。


■ 医師を目指す学生にメッセージをお願いします

清島学部長

医学部に入る時点で医学に興味があることや、患者さんにやさしい治療をしたいなどのモチベーションがあるに越したことはありません。しかし、必ずしも高いモチベーションがなくても、大学には一人前の医師として育てる教育体制が整っていますし、全体が医師になろうとする集団ですので、同級生と一緒に勉強したり先輩と議論している中で、自分なりの目指す医師像が描けるようになります。

むしろ、人としての倫理観を持っていただきたいと思います。患者さんが言うことを最後まで聞く医師になりたいなど色々な医師としての理想像があるかと思いますが 、根底にしっかりとした倫理観を持っていないと、ただのパフォーマンスやご機嫌取りになりかねない薄っぺらな医療になってしまいます。

倫理観を語るには哲学的なことで難しくなってしまいますが、人間としてどう考えるのか?生命をどう考えるのか?相手の立場に立って考えることが出来るのか?が重要であると思います。それは、他の社会でも同じことが言えますが、特に医師や医療に携わる者にとっては大切なことだと思います。



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