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VOICE -岐大医学部から- 退職教授からのメッセージ

高見 剛 教授

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『VOICE-岐大医学部から-』第33回は、平成24年3月をもって退職される腫瘍制御学講座 免疫病理学分野 教授 高見 剛先生にお話を伺いました。

■ 教員生活を振り返って

高見教授
略 歴
1973年 札幌医科大学医学部 卒業
1978年 札幌医科大学大学院医学研究科 修了
1980年 札幌医科大学病理学第一講座 助手
1985年 札幌医科大学病理学第一講座 講師
1986年 岐阜大学医学部病理学第二講座 助教授
1991年 岐阜大学医学部病理学第二講座 教授
2012年 3月をもって定年退職

私は『振り返る』ことが苦手です。いや、むしろ嫌いです。つい1ヶ月ほど前を振り返っても、後悔と恥ずかしさで眠れなくなることがいくらでもありそうです。

このところ心が痛むのは、新入生の高齢化や入学後の引きこもり・仮面浪人など、本医学部にとってマイナスになる可能性の高い学生が増えていると指摘する声です。私のように自宅から通い、麻雀屋に入り浸るお金もなく、ただボーと授業に出ていた学生時代を持つ身には、身の置き場がなくなる議論です。

働きアリを観察すると、全体の2割は仕事をサボっているそうです。しかし、猛烈アリが除かれるとこのサボリ蟻も働き出し、全体のサボリ蟻は2割に保たれるそうです。サボリ蟻は、集団の活動を円滑に持続するために必要な遊軍として重要なようです。

そういえば、麻雀屋に入り浸っていた連中の多くは、同期のなかでも比較的早くから、部長職などで活躍していたように思います。

私は、そのような入学生でもチャレンジしたくなるような、課題を提供できなかったことを残念に思います。もちろん学生には、『岐阜大学の学生=税金を使わせて貰っている立場』であることを十分に自覚して欲しいと考えています。

最近の学生は優秀で、バイタリティーもあります。私はそのことを、奥穂高岳夏山診療所の活動などで実感しました。


■ 奥穂高岳夏山診療所の思い出

高見教授

本学部では夏休み中の1ヶ月間、奥穂高岳山荘の冬季避難小屋を拝借し、夏山診療所を開設しています。

私自身は7回診療所活動を担いましたが、学生のバイタリティーがないと成り立たない活動だと思います。また、医師・看護師・その予備軍というチームの中の役割を十分理解し、積極的に活動することができる学生がほとんどです。

彼らをみていると本学部の未来に何も不安は感じないどころか、何かを成し遂げる可能性を持った原石がゴロゴロしていると思います。

入学試験のあれこれに膨大なエネルギーを使うことより、学生に興味と夢を提供するよう、授業の充実・工夫に努力したいものです。


■ 次世代へのメッセージ

私は、この『メッセージ』なるものが大嫌いです。特に、若い学生が退官する年老いた教官の言葉をありがたく聴くなら、その学生に未来はないと思っています。

この考えは、私の以下の信条に関連しています。第一に既に転身されたF先生にあるとき、『君は国が決めたから従うのか?』と言われました。以来、申し訳ないことですが、私は国や大学のルールではなく、『自分が何を信じ、どのように生きていくのか』を判断の基準にしています。

第二に、盲信しないことも心がけています。特に研究では、論文に書かれていることの全てが正しいとは思っていません。自身の研究に必要なことは必ず、自分のシステムで確認することにしています。その意味で『年寄りの言葉を鵜呑みにしないこと』を学生の皆さんにはお勧めします。MD-PhDコースのM君の口癖、『それ、ホントですか?』が『それ、なんぼですか?』と共に大好きです。



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