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VOICE -岐大医学部から- 分子病態学分野からのメッセージ

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『VOICE-岐大医学部から-』第23回は、2011年4月に着任されました、医学系研究科 病態制御学講座 分子病態学分野 教授 長岡 仁先生にお話を伺いました。

■ 教室をどのように盛り立てて行きたいですか?

長岡教授
略 歴
1989年 山口大学医学部 卒業
1993年 京都大学医学部付属病院 医員(臨床検査部)
1994年 国立予防衛生研究所 研究員(免疫疾患室)
1995年 京都大学大学院医学研究科修了
1998年 米国 Haward Hughes Medical Institue, The Rockefeller University, Laboratory of Molecular Immunology 研究員
2001年 京都大学大学院医学系研究科 助手(分子生物学)
2003年 京都大学大学院医学系研究科 講師(分子生物学)
2005年 京都大学大学院医学系研究科 助教授(免疫ゲノム医学)
2011年 4月より現職

世界レベルで認知されるような研究をしていきたいと考えています。この目標に向かっていけば、おのずと色々な人との交流が増え、活性化された研究室になっていくのではないかと思います。

最近は、大規模に人とお金を投入した研究が注目を浴びますが、他の研究者から『目からうろこ』と思われるような研究を継続的に行っていきたいです。

基礎医学研究は、基礎生物学的な興味から研究するものと将来医療に繋がるであろう研究の2つの重要な部分があります。バランスが重要で、基礎生物学的な部分を軽視するべきではありません。

科学自体は、『役に立つ』・『役に立たない』の知識の積み上げがあって初めて応用に繋がると思いますので、常に知識を積み上げるというスタンスは忘れずにいたいです。


■ 基礎医学研究の道に進まれたきっかけは?

高校生の頃から研究をしたい気持ちがありました。

病院実習で、臨床の面白さや重要さにふれ、臨床医の道に進むか研究者の道に進むか迷いましたが、ほとんどの医学科の学生は臨床医になるので、自分は違った道に進もうと思い基礎医学研究の道に進みました。

また、中学生の夏休みに偉人を調べる課題があり、あまり人が選ばないであろうとの思いから、孫文を課題の対象としました。

孫文は元々医師で後に政治家になったのですが、伝記の中に『医師は目の前の人しか救えないが、政治家は大勢の人を救える』とありました。この言葉が記憶に残っていたのと、研究者は多くの人々に影響をあたえる結果を出せるかもしれないとの思いが、基礎医学研究の道に進んだ理由の一つかもしれません。

基礎医学の魅力は、観察結果の奥に含まれた意味を推測して自分でストーリーを描き、それを確かめるための実験を組み立て結果を得るのが魅力です。


■ どのような研究を行っていますか?

長岡教授

抗体遺伝子の再構成に係わる分子機構を研究しています。

Bリンパ球は、外来抗原に対して抗体を作り体を守る機能があります。かつてはDNAは基本的には変わらないと考えられていたのですが、抗体やTリンパ球抗原受容体の遺伝子は、DNA自体が組み換わって色々な抗原に対応できる物を産生することが分かってきました。

このような分子生物学のドグマに逆らう現象に興味があり、Bリンパ球の分化現象や抗原と出合ったときの活性化の進み方、活性化した後に抗体の性能を上げるための変化がどのように行われるのかを研究してきました。

将来的には、ある抗原に対して特異的な免疫を作ったり、自己免疫疾患などの不都合な免疫を選択的に消し去るなど、自由自在にコントロール出来るようなれば、よりよい医療に繋がって行くのではないかと考えています。


■ 医師を目指す学生にメッセージをお願いします

長岡教授

医師になろうとする学生には、科学的な思考を持って、医療行為の根底にある理屈を意識して欲しいです。

長いライフスパンで考え、短期的な失敗でへこむことなく、長期的に自分の道を目指してください。人生は一度きりですので、年齢を重ねてから良い人生だったと思えるような、人生における選択を繰り返して欲しいです。

社会不安が満ちた世の中ではありますが、気長なチャレンジ精神を発揮してポジティブに頑張ってください。



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