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VOICE -岐大医学部から- 救急・災害医学分野からのメッセージ

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本学では、平成23年2月8日に『岐阜県ドクターヘリ運航開始式』が開催され、同日よりドクターヘリが本格稼働いたしました。

『VOICE-岐大医学部から-』第20回は、ドクターヘリによる救命救急も担う、医療管理学講座 救急・災害医学分野 教授 小倉 真治先生にお話を伺いました。

■ ドクターヘリが運航されることによって、何が変わりますか?

小倉教授
略 歴
1985年 岐阜大学医学部医学科 卒業
1985年 香川医科大学 麻酔・救急医学講座 入局
1996年 米国 サウスキャロライナ医科大学 客員研究員(生理学講座)
1997年 香川医科大学附属病院 講師(集中治療部)
2000年 香川医科大学附属病院 助教授(救急部)
2001年 香川医科大学附属病院 副センター長/助教授(救命救急センター)
2003年 岐阜大学大学院医学研究科 教授(救急・災害医学分野)
2004年 岐阜大学医学部附属病院 高次救命治療センター センター長(兼務)
2006年 岐阜大学医学部附属病院 高度救命救急センター センター長(兼務)
救急・災害医学分野Webページ

これまで岐阜県の防災ヘリで救急搬送を行っていましたが、今回、運航が開始されたドクターヘリとでは、大きく分けて2つの違いがあります。1つは、機内の装備が完全に医療用になったこと。もう1つは、常時病院の屋上に駐機しているので、直ちに要請先へ飛び立つことが出来ることです。

本学では、フライトドクターが8名在籍しており、年間300~400回のフライトを想定しています。

運航が開始されたドクターヘリは、中部地方の他のドクターヘリより一回り大型のヘリで、通常は医師1名・看護師1名が搭乗しますが、もう1人医師を乗せることが出来るようになりました。

大学病院の役割として、研修医を育てなければなりませんが、大型のドクターヘリになったことによって、研修医を乗務させ、救急科専門医とマンツーマンで指導を受けることが可能になります。

研修医は、フライト経験も積めますし、救急科専門医やフライトドクターとしての専門医への最短距離の道が開けます。看護師の方もフライトナースを希望している方が非常に多くいらっしゃいますので、今後の活躍に期待しています。

ヘリが大型になったとはいえ、機内は狭く機内での処置は限られています。今までは、搭乗した医師の判断に任されるところが多かったのですが、本学を中心とした産学連携事業と各省庁の予算を連携させて作る救急医療を情報で支援するプロジェクト『GEMITS(ジェミッツ)』により、ドクターヘリと通信を行いながらの処置が可能になります。


■ 救急医の道に進まれたきっかけは?

小倉教授

船乗りになりたかったのですが、商船大学の受験資格にある規程視力に視力が足らず、船乗りはあきらめなければなりませんでした。

どうしたら船に乗る事ができるか考えた時、船医になれば船に乗れるとの思いで医学部に進学しました。

船に乗ると何日も港を離れて航行しなければなりませんので、救急医療が最も必要な技術であろうと考え、救急医の道へ進みました。

いつかは、船医として船に乗りたいと思っています。


■ 救急・災害医学分野は、どのような教室ですか?

研究として、細菌が体の中に入って重症化する敗血症の研究や高圧酸素療法の研究を行っています。今後は、ゲノムの研究も行う計画です。

診療では、少人数の医師を関連病院へ派遣するのでは、救急医療において力を発揮しにくいため、関連病院に医師を派遣するのではなく、本学に医師をまとめ、ドクターヘリなどを使い動的に現地に医師を送り込んで治療を行う戦略をとっています。

現在、私達の教室には救急科専門医が14名おり、他の国立大学附属病院に比べますと非常に多くの救急科専門医が在籍しています。私が着任してから7年間で、20名以上の救急科専門医が育っています。

通常の診療を行った後に夜間救急の業務に就くことでは、十分に救急医療の力を発揮できないと考えていますので、勤務体系を完全二交代制にしています。

若い男性医師には週末に休暇を取りたいニーズがあり、女性医師には夜勤を控えたいニーズがあります。お互いのニーズの違いにより、例えば、女性医師が週末の昼間勤務に就けば、組み合わせによっては、女性医師が夜勤に就かなくても済みます。

女性の雇用機会均等を応援していますが、何かを介入することによって特別扱いをしなければならないことは、好ましくないのではないかと思います。現在、私達が行っていることは、男女が同じ職務を同じように行っており、まさにジェンダーフリーと言えるでしょう。

私達は、日本一女性に優しい救急集中治療の施設であることを自負しています。


■ 医師を目指す学生にメッセージをお願いします

小倉教授

医学部を目指す人は、人を助けたいという志を持っているはずです。その志を自分の都合などで、ブレないでいて欲しいです。

岐阜大学医学部救命救急センターは、人を助けたい志を持っている方が学ぶには最も適した場であると思います。

志の原点に戻って、医学生として育って欲しいですし、医師になっても育って欲しいですね。


運航開始式 ドクターヘリ01 ドクターヘリ02
ドクターヘリ03 ドクターヘリ04 ドクターヘリ05

《 写真の説明 》
1 2 3 1: ドクターヘリ運航開始式 2: ドクターヘリ 3: 離陸するドクターヘリ
4 5 6 4: ドクターヘリ内部 5: ドクターヘリ後部 6: 活躍するドクターヘリ



問合せ先  〒501-1194 岐阜市柳戸1番1  岐阜大学 医学系研究科・医学部   電話:(058)230-6000
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