岐阜大学医学系研究科


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岐阜大学しずい細胞プロジェクト

正面から

 2016年2月4日節分「岐阜大学しずい細胞プロジェクト」が発足しました。医学系研究科の組織・器官形成分野口腔病態学分野が協力して研究を続けてきた「歯髄細胞」を有効利用するための戦略を話し合いました。そして新規設立の難しい公的バンクとしてではなく、きちんと利益を生みながら運営される産学協同のベンチャー企業を作って事業化を目指すことを決めました。

 たとえば、現在国内にはすでに民間歯髄細胞バンクがありますが、主に個人の細胞を預かって将来のために保管したり、自分の細胞を自分の治療に使用する「自家移植」のための細胞バンクです。他人への移植(他家移植)は、倫理面や製造面でのハードルが高く、これまでのビジネスモデルが通用しません。そこで、以下のような目的を定めました。

 

岐阜大学しずい細胞プロジェクトの目的
日本人歯髄細胞の収集 日本人の約100人に1人出現する、ヒト白血球抗原(HLA)をホモに持つ特殊なドナー(HLAハプロタイプホモドナー)の探索。他家移植医療に必要な歯髄細胞コレクションを構築し、営利企業を通じて研究用・臨床用に広く提供する。
世界規模の歯髄細胞収集 日本人とはHLAが異なり、民族的な多様性が高いハンガリーと協力し、世界規模の歯髄細胞コレクションを構築する。
iPS細胞の誘導 京都大学のiPS細胞研究所と連携して、日本人iPS細胞ストックの充実に貢献する。
再生医療に携わる
人材の育成
再生医療分野で活躍する認定医や臨床培養士の教育を通じて、未来の医療に貢献する。

 

 2月29日には東京で、社団法人国際ミーティングポイント協会(名古屋市)と協力し、京都大学の山中先生を招いての外交団セミナーを開催しました。われわれは10年以上も前から、他家移植(他人への細胞の移植)について深く考え、HLAハプロタイプホモ細胞に注目してきましたが、山中先生もiPS細胞ストック構想を通じて同じ想いを持って研究をされています。京都大学と岐阜大学が手を取り合って協力すれば、いつか世界中の人にiPS細胞を届ける事ができる日が来ます。

 

メンバー

会 長 : 森脇 久隆
(岐阜大学長)
副会長 : 湊口 信也
(岐阜大学医学系研究科長)
理 事 : 國貞 隆弘
(岐阜大学医学系研究科教授)
理 事 : 柴田 敏之
(岐阜大学医学系研究科教授)
メンバー : 手塚 建一
(岐阜大学医学系研究科准教授)
メンバー : 纐纈 春彦
(国際ミーティングポイント協会代表理事)
メンバー : 西野 慎祐
(国際ミーティングポイント協会理事)

 


HLAハプロタイプホモドナーってなに?

HLAについて

HLAハプロタイプホモドナーは、日本人では約100人にひとり見つかる、特別な血液型です。免疫細胞が目印にするマーク(HLA)が普通の人の半分しかないので、組織や細胞を移植した際には拒絶反応が起きにくく、たくさんの人に移植できる細胞です。

HLAについて HLAについて

 われわれは、このHLAハプロタイプホモドナーを、医療廃棄物として捨てられる永久歯や乳歯の細胞を使って見つけます。歯の提供時にいただく同意には、営利企業を通じて提供する事も含まれています。これまで続けてきた無償での研究機関への提供では、100人に1しか見つからないHLAハプロタイプホモドナーを発見し、細胞の採取・培養や、治療に必要な安全性を確保する検査にかかる、莫大なコストを支える事ができないからです(HLAハプロタイプホモ細胞1ラインあたり数千万円かかります)。

 そのため、岐阜大学しずい細胞プロジェクトは、大学発ベンチャー企業を立ち上げます。まずは、多くの研究機関に安定した品質の細胞を供給して、動物実験によって特定の疾患に効果があるかどうかを確かめる研究に使ってもらいたいと思っています。その中から、患者さんに細胞を投与する「臨床研究」に進むものが現れることを期待しています。その時こそ、HLAハプロタイプホモドナーの細胞がその真価を発揮するときです。例えば、日本人で最も多いHLAハプロタイプをホモに持つ細胞なら、日本人の17%(1700万人!)に投与できますから、今よりもずっと低価格で安定した効果が期待できる細胞治療が実現することでしょう。


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