岐阜大学医学系研究科・医学部 看護学科


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FD委員会便り②

 FD委員会活動で、前回は学生による授業評価、授業評価に対する教員によるリフレクションペーパー等の取り組みを紹介いたしました。今回は、外部講師による講演会についてのご報告です。

 看護学教育では、看護実践能力の育成を目指しており、臨地実習は看護実践の基礎を学ぶ貴重な過程であり、最も重要な教授―学修過程として位置づけられております。そして、豊かな人間性を支える基盤的能力とともに看護を取り巻く幅広い知識体系と看護実践能力を備えた高度専門職業人としての専門的能力の修得が学生には求められております。基盤的能力としての考える力、伝える力、進める力のみならず、自主的な学習に責任をもって取り組む態度も培うことが期待され、また看護実践能力の強化については、臨地実習における実施内容が課題になっております。そこで、2017.3.14(火)に、教員と臨地実習指導者を対象に、学生の主体性を引き出し、学ぶ力を培うための教員と臨地実習指導者の協働のあり方を学ぶ機会として「自ら学ぶ力を育成する看護教育」をテーマに講演会を企画、実施いたしました。講師は長年にわたり学習理論やエビデンスに基づいた看護教育を実践し、看護基礎教育方法を開発されてきたシミュレーション教育の先駆者でもある順天堂大学医療看護学部・看護学研究科教授村中陽子先生をお招きいたしました。自己調整学習習、米国シミュレーション教育等のご紹介、さらに学習理論や研究結果に依拠した実践も踏まえた講演内容で、学生が「主体的・対話的で深い学び」をするためには、学習理論の知識と活用が教育者には必要である。そして、「自ら学ぶ力」にはメタ認知・動機づけ・行動が必要であり、その「力」の育成には、学生の独学と協同学習のバランスが重要であるとのことでした。

 70名の参加者があり、教員からも臨地実習指導者からも高い評価が得られ、大変好評でした。教員からは「エビデンスや、研究内容をもとに裏付けられたもので分かりやすかった」、「内容が具体的で、今日から使えそうな内容が多くありました」、「実際にいつも悩んでいることであり、このように実践報告を聞くと刺激になります」等、臨地実習指導者からは「自己効力感を高めるよう学生、新人看護師の両者に、現場でどう対応するか指導者とともに考えたい」、「メタ認知、援助要請行動により興味を持ちました」、「自ら考えて学ぶことは、さらなる向上につながる大切なことです」等の感想がありました。また、「継続教育を含めた講演を今後も聞いてみたい」、「臨地実習指導に役立つ内容をこれからも聞きたい」、「今後も教育者、指導者側の主体性を高めるようなテーマが良い」との要望がありました。

 在院日数の短縮化や少子高齢化より、実習期間を通して一人の患者や患児を退院まで受け持つことをはじめ、乳幼児をもつ家庭へ訪問したりすることが減少するなど継続して看護実践する機会の確保が難しくなっています。また、疾病や障害等に加えて、様々な家族背景や健康課題等を有する患者や地域住民の増加により、実習の対象の選定に留まらず、内容や方法に特段の配慮を要する等、臨地実習の場では様々な課題に直面しております。このような講演会は、教員とともに臨地実習指導者にとり共に学び考え、学生が効果的で充実した看護実践を学ぶための有益な示唆を得る機会になるのではないでしょうか。


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