コラム

パーキンソン症候群

2019.11.13

アンモナイトとメガロサウルスとパーキンソン先生

昨日はパーキンソン病の講義をしました.東名古屋病院,饗場郁子先生から頂いた写真(左),ジェームス・パーキンソン先生の生家の「Physician and Geologist(医者と地質学者!)」の看板を見てもらい,地質学者としての先生の話に脱線しました.実は先生はアンモナイト研究で知られ,学名にParkinsoniaという名前を残しています.そして小牧内科クリニックの小牧卓司院長が「学生に見せてやってください」と私にくださった貴重なParkinsoniaの化石をみんなに見てもらいました(写真右).さらにパーキンソン先生は恐竜の研究でも知られ,○○サウルスという命名を最初に行った人でもあります!それは1822年にオックスフォードシャーで発掘された最初の恐竜化石で,先生がメガロサウルスと命名したと言われています (小長谷正明:医学探偵の歴史事件簿.岩波新書).かつての自分がそうであったように,学生は脱線した話ばかり覚えているのだろうなと思いますが,それはそれで良いのかなと思います.

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