コラム

その他

2017.10.10

大脳皮質基底核変性症によるアルツハイマー病様認知症とアルツハイマー病の鑑別点

大脳皮質基底核変性症(CBD)の臨床像は極めて多彩で,アルツハイマー病様認知症(AD-like dementia)を8.1%の症例で呈することが報告されています.タウを標的とした病態修飾療法を考えると,ADに類似する認知症の中からCBDを見出すことが重要になりますが,両者の鑑別に関して系統的に検討した研究はありませんでした.ワシントン大学らの研究者は,CBD 17例とAD 16例を後方視的に比較し,図に示す7つの徴候の存在はCBDを示唆すること,並びにCBDにおいてAD病理の合併が59%(10/17例)に認められたことを考慮すると,ADのバイオマーカーを鑑別に使用することは難しいことを示しました.

Neurology. 2017 Mar 28;88(13):1273-1281.

ブログ「http://blog.goo.ne.jp/pk…/e/4d8162fa8ae524b305ebfe3a39e45dc5」

一覧へ戻る