コラム

神経所見・検査所見

2019.01.13

抗MOG抗体関連ミエロパチーの臨床・画像所見

ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質(MOG:myelin-oligodendrocyte glycoprotein)は,オリゴデンドロサイトの表面に発現する蛋白質で高い抗原性を示します.そのMOGに対する抗体は,中枢神経疾患の原因となることが知られています(抗MOG抗体関連疾患).今回,Mayo clinicから,鑑別診断となる抗AQP4抗体関連疾患,多発性硬化症との臨床,画像所見の比較を行った論文が報告されました.結論として,抗MOG抗体関連疾患ではミエロパチーが病初期の症状として多く,エンテロウイルス D68(EV-D68)感染に伴う急性弛緩性脊髄炎と鑑別が必要になること,さらにMRI所見では図Aのような「縦長・線状,Hサイン,造影効果なし」を呈することを明らかにしました.ブログにまとめましたのでご覧ください.
JAMA Neurol. 2018 Dec 21. doi: 10.1001/jamaneurol.2018.4053.

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