コラム

神経所見・検査所見

2018.06.30

感染性心内膜炎を疑う診察所見

朝のカンファレンスで,感染性心内膜炎の診察所見について議論しました.診断には血液培養と心エコー図検査が大基準として重視される「改訂Duke臨床的診断基準」を使用しますが,診断を疑う身体所見として,発熱(高齢者でははっきりしないこともある),弁逆流心雑音があります.さらに爪下線状出血(A),眼瞼結膜の出血(B),Osler結節(C;指頭部の紫赤色の皮下結節;免疫学的現症であり痛い),Janeway発疹(D;手掌・足底の小赤色斑;痛くない),Roth斑(眼底の出血性梗塞:ロート斑と読みます),全身性塞栓症(脳梗塞・脳出血,感染性動脈瘤,腎梗塞,脾梗塞,椎間板炎,椎体炎,硬膜外膿瘍など)はきちんと確認します.図はN Engl J Med. 2001;345:1318-30より.

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