コラム

神経所見・検査所見

2017.08.19

無症候性高CK血症と狛犬(仮)サイン

無症候性高CK血症の原因精査において,骨格筋の脂肪抑制(STIR)画像は大事です.両側大腿内転筋群に比較的限局する,対称性の高信号を認めることがあります.既報にあるとおり,抗SRP抗体陽性の免疫介在性壊死性ミオパチーを疑います.回診では,図Cのように,2体の狛犬が向き合っているように見えるため「狛犬サインという命名はどうですか?」という提案(笑)がありましたが,「日本しか通じないからダメでしょ」と却下しました.でもよく見ると狛犬に見えなくもないし,辞書にはshrine dogの記載もあり,即却下はかわいそうだったかなと思いました(文献;板谷ら.臨床神経55;254-258, 2015).

https://www.jstage.jst.go.jp/article/clinicalneurol/55/4/55_254/_article/references/-char/ja/

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