コラム

脳血管障害

2019.02.17

一過性全健忘と海馬梗塞の鑑別@第237回日本内科学会東海地方会(津)

本日行われた標題の学会にて,当科の加藤新英先生,東田和博先生らが「一過性全健忘との鑑別を要した海馬梗塞の1例」を報告しました.伝えたかったことは,①一過性全健忘と症候学的,画像所見的に鑑別が困難な海馬梗塞が存在すること(図のように海馬梗塞は点状梗塞を呈することが少なくありません),②一過性全健忘が疑われても,脳梗塞の危険因子や,海馬以外の部位に異常信号を認めた場合には海馬梗塞を疑い,適切な二次予防を開始する必要があることです.
また今回の学会では竹腰顕先生が座長デビューしました.落ち着いたとても立派な進行でした.

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