日本脳循環代謝学会では，新規治療開発を目指すトランスレーショナルリサーチを，学会を挙げて支援することを目的として，本年度からエビデンス創出委員会認定研究の公募を開始しました．私どもの「tPA療法後の脳出血合併症の予防を目指したVEGF抑制薬の臨床応用」を含む計3課題が採択され，学術大会（盛岡）にて受賞講演をさせていただきました．本学会独自の斬新な試みで，メリットは①製薬企業や投資家との議論の際，信用度が高まること，②臨床試験を行う際，学会員からの支援を受けやすいこと，③臨床試験を目指す研究者の連携につながることであると思います．トランスレーショナルリサーチを積極的に支援したいと賞の創設，選考にご尽力くださった阿部康二理事長，委員長の瀧澤俊也先生，原英彰先生に厚く御礼申し上げます．「魔の川，死の谷，ダーウィンの海」は怖いですが, 目標の実現を目指して頑張りたいと思います．