岐阜大学医学系研究科・医学部


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皮膚病態学

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スタッフ

教 授 : 清島 眞理子
SEISHIMA, Mariko
准教授 : 加納 宏行
KANOH, Hiroyuki
講 師 : 周  円
SYU, En
講 師 : 水谷 陽子
MIZUTANI, Yoko
臨床講師 : 髙橋 智子
TAKAHASHI, Tomoko
臨床講師 : 松山 かなこ
MATSUYAMA, Kanako
臨床講師 : 守屋 智枝
MORIYA, Chie

 

分野紹介

岐阜大学大学院医学系研究科皮膚病態学講座の目標は良質の皮膚科医療を患者さんに提供することにあります。そのためには、1) 診療体制を充実させ、2) 研究面では皮膚疾患の診断につながる病因、病態の解明と、新しい治療法の開発、そして3) 正しい知識と技能をもった、皮膚科医療を担う人材の育成が重要です。

医学部の使命として、診療、研究、教育の3本の重要な柱があります。当教室では、診療面については湿疹、白癬のような一般的皮膚疾患から、皮膚悪性腫瘍、膠原病まで皮膚疾患全般の診療を担っています。特に岐阜県の皮膚科診療の中核として、難治例を含め多数の症例をご紹介いただいており、より高度な皮膚科医療を提供しようと心がけています。乾癬、レーザー、腫瘍、アトピー、膠原病、水疱症、脱毛症、フットケア、光線治療、針治療外来を持ち、各担当医が新しい治療を含め、国際的に評価される治療法の開発に力を入れています。

研究においては、特に難治性皮膚疾患の病態解明および治療法の開発をめざしています。実際のプロジェクトとしては、まず乾癬については遺伝子解析による病因解明に力を注ぎつつ、アフェレシス治療、特に好中球吸着療法の奏功機序を研究しており、好中球吸着の作用をサイトカイン産生能および接着因子発現レベルで検討しています。また、アトピー性皮膚炎の皮膚角質層のバリア機能の解析、難治性潰瘍を形成する皮膚細菌症の迅速診断キットの開発を行っています。天疱瘡、類天疱瘡といった自己免疫性水疱症の水疱形成メカニズムの解明も目指しています。

教育面では卒前および卒後教育の両過程において、高い倫理観を持ち、臨床と研究を実践する医師の養成に全力を挙げて取り組んでいます。皮膚科医希望者については、興味をもって、広範な皮膚科学の知識を修得でき、手術などの手技も身につくように指導体制を組んでいます。

 

沿 革

岐阜大学皮膚科学講座は昭和22年に岐阜県立医科大学が開設された時に皮膚泌尿器科講座として発足しましたが、昭和29年に皮膚科学講座と泌尿器科学講座としてそれぞれ独立いたしました。初代は伊藤賀祐名誉教授が昭和50年4月まで在任され、その間の昭和41年、国立に移管され、岐阜大学医学部皮膚科学講座となりました。

昭和50年6月に森俊二名誉教授が着任され、厚生省特定疾患強皮症斑会議のメンバーとして膠原病の研究・臨床を通して皮膚科学教室は発展しました。また膠原病だけでなく他分野のエキスパートを育てることに心砕されました。平成6年4月には北島康雄名誉教授が着任されました。自己免疫性水疱症の発生機序について細胞内シグナル伝達の観点から先進的な研究を推進し国際的に高く評価される業績を多数残されました。大講座制への組織変更により平成16年4月には岐阜大学大学院医学系研究科皮膚病態学講座となり、今日に至っています。

平成21年6月には第4代として清島真理子教授が就任され、感染症の迅速診断法の開発、乾癬の病態解明と治療法の開発、アトピー性皮膚炎のバリア機能解析という新たな研究チームが発足し、さらに活気にあふれた教室となりました。

 

教 育

当教室では入局した医師は全員、まず日本皮膚科学会認定専門医を取得することを目指し、さらに希望するサブスペシャリティーの分野で専門性を深めてもらうよう教育面でサポートします。

入院患者について行う毎週火曜日午前の病棟カンファレンスおよび回診に加えて、火曜日夕の医局会では以下の様なメニューで、皮膚科の専門知識を深めるよう工夫しています。

  1. 抄読会:海外文献を紹介し、最新の臨床、研究について議論する。
  2. 助教以上のスタッフによるミニレクチャー:年度前半は新入医局員向けのオリエンテーションを兼ねて、中盤以降はスタッフの専門分野について最新の情報を交えたレクチャーを行います。他のスタッフと議論することにより、問題点に気づいたり、新たな発想が生まれることもしばしばあります。
  3. 病理組織検討会:病理診断は皮膚科医にとって確定診断のために不可欠のものです。生検、手術の症例(週に20~30例)の病理診断は日本皮膚科学会認定専門医資格をもつ医師が当番で行いますが、その中で、興味ある症例および診断の難しい症例について全員で検討し、最終的に診断します。
  4. 症例報告:外来診療での診断困難症例、難治症例、治療の有効症例などの情報を医局員で共有し、診断、治療法などについて検討します。
  5. 研究面では、月に1回リサーチミーティングを行い、大学院生、学位取得前で研究を行っている医師、講師などが研究の進捗状況を研究グループの枠を超えて報告します。自分の研究に有益なヒントが得られる重要な場です。

 

研 究

  1. 乾癬の病態解明・治療法の開発
  2. 皮膚感染症の迅速診断法の開発
  3. アトピー性皮膚炎のバリア機能の解析
  4. 膠原病の診断と治療
  5. 自己免疫性水疱症の水疱形成機序の解明

 

診 療

当教室は岐阜大学医学部附属病院皮膚科として、地域の皆様、遠方から来ていただく患者さんの助けになりますよう日々診療を行っております。また、救急および時間外の患者さんも受け入れております。

皮膚科初診は原則として、月曜から金曜の午前、再診は火曜以外の月曜、水曜、木曜、金曜の午前です。皮膚一般の診療はもちろんのこと、特殊外来として腫瘍外来(月曜午前)・乾癬外来(月曜午後)・レーザー外来(月曜午後)・膠原病外来(水曜午前)・アトピー外来(水曜午後)・水疱症外来(水曜午後)・脱毛症外来(水曜午後)・針治療外来(水曜午後)・光線治療外来(水曜午前午後、金曜午前)・フットケア外来(金曜午後)を各担当医が行っております。

 

病診連携

当教室では月1回木曜午後、病診連携カンファレンス(岐阜オープンカンファレンス)として、近隣の皮膚科の先生方と、主としてご紹介いただいた患者さんの診断、治療につきましてフィードバックを兼ねて検討会を行っています。このような会を通して病診連携を密にすることにより、より良い皮膚科医療が提供できることを目標にしています。


【乾癬外来】

当教室では、乾癬には外用療法 (ビタミン D3 軟膏、ステロイド軟膏) を中心に、症状に応じて PUVA 療法、Narrow-band UVB療法(総称は光線治療)、ビタミン A 誘導体 (レチノイド) や免疫抑制剤 (シクロスポリン) の内服を適宜併用して治療しています。また、膿疱性乾癬、掌蹠膿胞症などの疾患に対し、外来で施行するアフェレシス治療方法も提案しています。重症乾癬症例に対しては、各種生物学的製剤も導入しており、幅の広く治療方法を選択できます。また、新しい治療方法開発支援として、積極的に乾癬治療薬の治験に参加しています。

重症で初めて当教室を受診された方には、原則としてご入院していただき、種々の治療のメリット、デメリットを説明し、同意を得て、最も適した治療法(シクロスポリン療法、エトレチナート内服療法、光線療法、活性型ビタミンD3外用療法、ステロイド外用療法、生物学的製剤など)を選択します。最適で最新の治療が効率よく安全に受けられるよう努力しております。


【腫瘍外来】

悪性黒色腫(メラノーマ)、有棘細胞癌、基底細胞癌をはじめとする原発性の皮膚悪性腫瘍の初期診断から手術後の経過観察までを行っています。色素性の病変にはダーモスコピーを用いて、詳細な診断を行っています。2009年の主な皮膚悪性腫瘍の初診患者数は悪性黒色腫:17例、有棘細胞癌:20例、乳房外パジェット病:12例、血管肉腫:2例などで、年間の皮膚悪性腫瘍手術数は175件にのぼりました。最近では、化学療法も外来を中心に実施し、手術後の定期検査を含めて診療を行います。

母斑や血管腫などの良性疾患では、定期的な診察を行い、悪性所見を認めた際には、切除などの治療を行って病理結果を確認しています。


【レーザー外来】

レーザー外来では、赤あざ(単純性血管腫、イチゴ状血管腫)や青あざ、茶あざに対するレーザー治療を行っています。

当教室で使用しております機械は、赤あざなどの血管性病変の治療には色素レーザーを、青あざ、茶あざには、Qスイッチアレキサンドライトレーザーを使用しています。
レーザー治療は1回の治療で完治するわけではなく、数回の照射が必要になります。また、治療効果を判定するために初回に小範囲をテスト照射する場合もあります。同一部位の照射をするのは3カ月以上間隔をあける必要がありますので、治療期間としては、数年かかることもあります。開始時期については、なるべく早期に治療を開始するのがよいとされており、当教室では0歳児から開始しています。

レーザー照射時には、輪ゴムで弾かれたような痛みがありますので、幼小児や痛みに弱い方には、麻酔のクリームを塗布したり、局所麻酔をすることで、痛みを和らげながら施術をおこなっております。

その他に炭酸ガスレーザーを用いた母斑の治療を木曜午前に行っています。


【膠原病外来】

膠原病は自己免疫疾患ともいい、免疫機構のバランスが崩れて、自分の体の成分に対する抗体(自己抗体)を作って組織を攻撃するために、種々の症状が出る疾患です。膠原病には、エリテマトーデス、皮膚筋炎、全身性強皮症、関節リウマチ、シェーグレン症候群、ベーチェット病などの疾患が含まれています。これらは経過中に皮膚症状を伴うことが多く、診断に重要な症状にもなります。また、膠原病の中には、同一疾患でも皮膚症状を主体とする軽症例から、全身の臓器障害をきたす重症例まで、さまざまな段階の患者さんがみられることがあるため、皮膚科に最初に受診されることもしばしばです。当教室では、水曜日の午前中に皮膚科としての膠原病専門外来を設け、診療を行っております。皮膚症状が主体の場合については当科で治療を行い、全身症状が重い場合には、他科と連携して診療しております。


【アトピー外来】

現在、アトピー外来は2名の日本皮膚科学会認定専門医(うち1名は日本アレルギー学会認定専門医)により毎週水曜日午後に行われています。日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインの標準的治療を基本としながらも、患者個人個人の生活環境や治療に対する希望などを十分時間をかけて聞くようこころがけ、柔軟性をもって診療に当たっています。近年、極端な不適切治療で悪化する例はまれになってきていますが、重症アトピー性皮膚炎に対しては、教育を兼ねた入院治療も随時行っています。また平成20年秋から重症アトピー性皮膚炎に対する免疫抑制剤の内服療法が認可され、標準治療でも改善が見られない患者さんに対して入院あるいは外来で使用し、良好な治療成績を上げています。


【水疱症外来】

水疱症は北島名誉教授の時代から続く歴史ある外来です。先天性(生まれつき)の水疱症、後天性(自己抗体による)の水疱症だけでなく、薬剤性の水疱症や先天性の角化症にいたるまで、県内外の先生からご紹介をいただいています。一部は国の特定疾患治療研究事業(いわゆる難治性疾患)の対象疾患にもなっています。中等症あるいは重症であれば、入院で治療しますが、退院後はこの外来で、症状に応じて薬の減量や追加などを行います。治療によっては副作用が出たりする可能性がありますので、定期的に検査を行いながら、個人個人に最も適した治療ができるよう心がけています。


【脱毛症外来】

円形脱毛症を中心に脱毛症の外来を開いておりますが、びまん性脱毛、男性型脱毛の方も多数来院されています。円形脱毛症、びまん性脱毛症には局所免疫療法と全身療法を組み合わせながら、脱毛の治療を行っています。局所免疫療法としてはSADBEあるいはDPCPを2~4週に1回外用し、多数の有効例があります。ステロイド剤の外用や局所注射を行うこともあります。全身療法としては、内服療法を行ったり、3日間の入院でステロイドのパルス療法を行って良好な治療成績を上げています。アトピー性皮膚炎と合併している方も多く、同時刻に開かれているアトピー外来の担当医と連携をとって診療に当たっています。男性型脱毛にはフィナステリド(商品名:プロペシア)による長期治療も行っており効果を上げています。

 

問合せ先

TEL : 058-230-6394
FAX : 058-230-6396
入局希望 : 医局長(加納 宏行)まで
外来診療、紹介その他 : 外来医長(水谷 陽子)まで

 


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