5 奥穂高岳夏山診療所


 奥穂高岳夏山診療所は, 岐阜県立医科大学時代の昭和33年 7 月に開設され,今年で40回目の診療班を派遣したことになる。 初年度は資金面での苦労もあったが, 9 班編成で 7 月10日から 8 月末まで海抜3000・の雲の上で多くの患者の手当てを行った。 このような診療活動の功績が認められ,平成9年度からは大学,県などから援助が得られるようになった。
 この夏山診療所は,今田重太郎氏(平成 5 年 8 月31日逝去 94歳)の冬季避難小屋であり,無償で提供していただいた。 夏山診療所の活動は学内外に知られ,本学にとって一つの重要な年中行事となっている。 資金面も,GM 会 (岐阜大学医学部後援会),岐阜県山岳遭難対策協議会,長野県山岳遭難対策協議会,奥穂高岳山荘及び上宝村からの援助が得られるようになり,昭和51年度には 「奥穂高岳夏山診療所運営に関する申合わせ」 も制定され,医師 2 名,学生 4 人を 1 班とする 8 班を編成し 7 月20日から 8 月20日まで診療活動を行ってきたが,西医体に参加する学生の都合等により,平成 4 年度からは 7 班編成で 7 月25日から実施している。
 夏山診療所として利用している冬季避難小屋は,平成 7 年に総桧造りで建て替えられ,広さも従来の1.5倍となり北アルプス随一の施設となった。
 参加者の処遇等に問題点もあるが,鋭意努力して解決を図り,職員,学生の協力を得て地元,登山者等の希望に応えて今後も継続していきたい。