診療活動

 医学部附属病院は, 医学の研究及び医学部学生の卒前臨床教育, 医師の卒後臨床研修及び臨床研究の場としてまた, 地域医療における医療センター的役割を果たす場として, 活発な医療活動を行っている。
 敷地面積は, 23,959で, 建物面積は49,224であり, 病床数は600床である。
 建物としては, 中病棟, 中診棟, 管理棟, 外来診療棟, 放射線治療棟, 病棟, 中央診療棟, リハビリ棟, ボイラー室及び看護婦宿舎施設がある。
 
1 診療スタッフ

(1) 診療要員の設置状況
 本院の診療要員は, 教官 (教授, 助教授, 講師, 助手), 医員 (医師免許取得後 2 年以上の者) 及び医員 (研修医) (医師免許取得後 2 年以内の者) の計約350 名前後である。
 最近の 3 年間の診療スタッフの配置状況 (各年 7 月 1 日現在)
 
(2) 診療支援要員
 診療支援要員としては, 各診療科, 中央診療各部署及び薬剤部にそれぞれの担当業務を処理するに必要な資格を有する者等約100名が配置されている。

(3) 看護要員
 看護要員としては, 病棟, 外来及び中央診療部署に助産婦, 看護婦, 准看護婦及び看護助手318名が配置され, 本学の基本理念を果たすため, 医療チームの一員として, 他の医療メンバーと協動しながら, 患者中心の看護活動を行うことにより, 地域社会に貢献することを使命とし努力している。
 
2 施設・設備の状況
 現有の医療機器の中には, 設置後10年以上使用したものがあり, 劣化による故障に対応ができないものがある。
 また, 近年の医療技術の向上は極めて著しいものがあり, 最新の医療機器が日々開発されており, 地域の中核の医療機関として, 最新の医療機器を整備し, 地域の要望に応える必要がある。
 施設面においては, 長年経過した建物も多く, また, 医学部・同附属病院は現有施設が狭隘で, 教育, 研究及び診療について将来的な発展が望めないため, 移転整備による将来構想の早期実現が待たれるところである。
 
3 高度先進医療
 地域の中核医療機関として, 大学病院特有の難病, 重症患者などの医療を行うとともに, 今後の実施についても現在検討されている。
 本院の高度先進医療
  「培養細胞による先天性代謝異常診断」
  1. 皮膚生検に基づく検査
  2. 培養細胞からの検査


4 地域医療とのかかわり
 本院の地域医療とのかかわりは, 医学部の基本理念でも言及したとおり, 県内の中核的病院として地域医療に貢献することを使命としており, 本来の業務に加えて多数のスタッフが岐阜県医療審議会をはじめとして県及び各市町村の医療・保健等に関連する各種委員会等に委員として参画している。 また, 本院で研鑽を積んだ多数の医師が, 県内をはじめ多くの府県の医療機関で診療に携わっており, 教育, 研究・研修及び診療業務について, その責務を全うしているものである。

(県内) 
医師派遣先病院等一覧 (県内) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その1
医師派遣先病院等一覧 (県内) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その2
医師派遣先病院等一覧 (県内) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その3 
医師派遣先病院等一覧 (県内) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その4  
医師派遣先病院等一覧 (県内) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その5 
 
(県外)
医師派遣先病院等一覧 (県外) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その1 
医師派遣先病院等一覧 (県外) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その2
医師派遣先病院等一覧 (県外) 平成 8 年 6 月 1 日現在  その3
 
 また, 医師及び歯科医師の生涯学習に資するとともに, 地域の診療所, 病院等との連携を促進し, 地域医療の発展に寄与することを目的として, 研修登録医の受入れを実施している。
 研修登録医の受入れ状況
 現在17診療科で18人受け入れているが, 1 診療科 1 人を目途に努力したい。
 
卒後臨床研修の方針と状況
 医師免許取得後の臨床研修は医師にとって最も重要な研修であり, その効果的な実施は医学部附属病院に課せられた任務の中で最も重要なものの一つである。
 本院は毎年80人前後の医学部卒業生を受け入れて初期臨床研修を実施, 岐阜地域における優秀な臨床医, 臨床研究者の育成に重要な役割を果たしている。

(1) 医員 (研修医) について
 医員 (研修医) の研修については, 卒後研修委員会作業部会を中心に, 各診療科の協力を得て, 平成 7 年度から新しくローテート研修プログラムがスタートした。 平成 8 年度からはこれを改訂し, さらに充実させたプログラムにより初期臨床研修を実施している。
 最近 3 年間の医員 (研修医) の受入状況
 
(2) 医員について
 医員は, 非常勤の医師として, 診療に従事し必要に応じ診療を通じての臨床補助的職務及び診療に関しての研究にも従事している。
 最近 3 年間の医員の受入状況

6 外来患者数及び入院患者数
(1) 外来患者数
 外来患者数については年々増加し, 平成 3 年 4 月から土曜日休診となったが, 患者数には影響は出ていない。
 
最近 3 年間の患者数
(2) 入院患者数及び病床稼働率
  600床について最近 3 年間の入院患者数及び病床稼働率の推移

7 診療用施設・設備の整備
  
最近 3 年間の設置状況

8 医療収入
  
最近 3 年間の診療費用請求額・収入額状況

9 診療費用請求額に対する査定減
  
最近 3 年間の査定減率状況 (保険請求分)

10 各種療法等の届出状況

11 総合診療部
 近年の医学の進歩は, 著しい技術革新と相まって, 臨床医学分野における専門化・細分化が進むなかで, 身体, 精神, ライフスタイル等を含めた総合的な観点から見た医療と健康についてのプライマリ・ケアを中心とした全人的医療の考え方が幅広く展開されつつある。
 また, 特に, 内科や外科などの場合に, どの診療科を受診すればいいのか分からないという患者や, 必ずしも専門治療を必要としない患者も多々ある。
 このような状況に対応するため, 平成 8 年 7 月から総合診療部を院内措置として発足させ, プライマリ・ケアを中心とする総合診療機能を明確に位置付けた診療体制を充実させた。
 総合診療部は, 専門診療科との緊密な連携の下に, それぞれの担当分野において治療に当たり, 総合治療体制 (外来部門) の中核として, 専門医療を受けるまでのプライマリ・ケアを中心に, 専門外来への受診指導・介助, 外来手術, 小手術, 手術予定患者で専門分野以外の領域の術前検査の評価, 術後年数を経た追跡患者の治療予後の予測と評価などを行う。 また, 服薬, 看護, 食事指導等を包括的に行うと共に, 入院時のプライマリ・ケアも担当し, 全人的医療を行う。
 外来部門は, 専門診療科との緊密な連携の下に治療に当たり, 専門的な治療行為に至った段階で患者と治療のすべてを関連の専門治療に移行する。
 入院部門は, 各専門診療科の枠を超えた共通利用部門とし, ICU−CCU−HCU 該当患者, 人工透析患者, 各病棟に入院中の高度医療を必要とする患者及び全身麻酔施行の術後患者等を各診療科の担当医と協力して窓口業務を担当する。
 さらには, 臨床研修の場として, 卒前・卒後の教育においても, フライマリ・ケアを中心とした全人的医療を行える医師の養成に尽力する。
 
12 エイズ拠点病院の指定
 エイズ診療の拠点病院の機能としては, エイズに関する総合的かつ高度の医療の提供と共に, 情報の収集と地域の他の医療機関への提供, 地域内の医療従事者に対する教育・技術的支援が期待されている。
 本院においては, 平成 7 年 2 月に, 岐阜県におけるエイズ拠点病院の指定について岐阜県衛生環境部長から要請をうけ, 院内感染対策委員会の審議を経て同年 3 月の科長会議でこれを受諾することが承認され, また, 平成 8 年 5 月の科長会議でこれを地域の自治体等に公表することが承認され, 岐阜県立病院と共に公表された。
 患者の診療に当たっては, 院内感染対策委員会の作成した 「HIV 感染症に対する診療・看護・剖検マニュアル」 に基づいて, 第一内科を中核として, 他の診療科との連携により拠点病院としての責務を全うすべく努力しているところである。
 今後については, 患者カウンセリング体制の充実, 現状に即した院内感染防止対策の見直し, 職員の HIV 感染症についての正しい知識の教育, 岐阜県内の他の医療機関との連携などの整備を図っていくこととしている。
 
13 院内学級
 文部省では, 教育の機会均等の観点から, 平成 5 年 6 月に 「病気療養児の教育に関する調査研究協力者会議」 を設置し, 病気療養児の教育の在り方について調査研究を進め, 平成 6 年12月にこの教育の特質, 意義, 課題と今後構ずべき施策について, 「病気療養児の教育について」 としてまとめ, 各都道府県教育長あてに (通知) されている。 また, 平成 7 年12月には, 文部省初等中等教育局企画官から事務局長を通じて, 附属病院に早期に院内学級を設置されたいとの要望があった。
 このような状況に対応するため, 院内での検討を重ね, さらには岐阜県教育委員会岐阜教育事務所, 岐阜市教育委員会との協議を経て, 小児科病棟の一部を改装, 転用の上設置することとし, 平成 8 年 4 月に開級したものである。
 院内学級は, 岐阜市立京町小学校, 同伊奈波中学校の病弱児学級として位置付けられ, 「むくの木学級」 と名付けられている。 開設当初は小学生 5 人, 中学生 2 人の入級者であったが, 平成 8 年 9 月末現在では小学生11人, 中学生 4 人の入級者となっている。
 現状の施設は, 応急的に改装, 転用したものであり, 小・中学校用教室とも約20しかない。 特に小学校においては基準を超えた入級児童数となっているため, 教育実施上支障をきたしている。 将来的には教室増と共に職員室や多目的に利用するための特別教室等の設置も検討する必要がある。
 
14 看護・給食・寝具設備の状況
(1) 新看護
 
(2) 入院時食事療養

(3) 入院環境料